セクシー兄貴がちびっこになった件について。

にじゅーはーち ページ29

藤ヶ谷side



え、え？何これ



"太輔へ”と書かれた自分の知らないページ



でもどう見たって"北山宏光”から"藤ヶ谷太輔”へのメッセージだった



ってことはこれ…読まれた！？



まるで読んだよ、と言わんばかりの言葉たちに顔に熱が集まる



極めつけには



"ずっと愛しています


これからこのノート見る度になんか書くわ！笑


太輔、おやすみっくん！笑”



藤｢っ…｣



言葉が出ない



どくん、どくんと早くなっていく心臓



藤｢…しゅきらよ、ひりょ｣



北｢呼んだ？｣



あー、ひろに会いたすぎて幻聴が聞こえるー



…は？



ばっと振り向くとそこには仕事帰りのひろ



思わずフリーズする



北｢あ、えと、ただいま…｣



藤｢…おかえり｣



俺がノートを持ってるに気付いたひろもまた固まった



北｢えと、それ、勝手に書いてごめんな？｣



ものすごく目が泳いでる



…かわいい



…そうだ、ノートの中身、バレたんだ



そう自覚した瞬間、恥ずかしさに襲われた俺は、思わずベッドに潜り込んだ



北｢あのー、たい？｣



あれ、しかも俺さっきひろがいないことをいいことに、好きだよ、とか言っちゃったよね！？



その後すぐに、呼んだ？って言われたってことは聞かれたってことだよね！？



は、恥ずかしすぎる！！



穴があったら入りたい、けど穴はないのでそのままベッドに潜り込んでいると、急に視界が明るくなった



北｢た、たい、すけ？｣



藤｢い、今みにゃいで…顔、赤いから…｣



そう言うと、ぱっと布団がまた被さった



北｢いや、あの、俺もめちゃくちゃ恥ずかしいんだよね…まさかこんなすぐバレると思ってなかったから…｣



あー、照れ顔見たい…



でも自分も見られるの恥ずかしい…



でも見たい！



俺は欲望に負けて、ベッドから顔だけを出した

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