65 追憶/ パーティー ページ15
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そして迎えた、7月7日。
右京Aが生まれた日。
スケジュール管理をしてくれているマネージャーに頼んで、今日丸一日オフにしてもらった。
学校に着いた瞬間、取り巻きやファンがAを囲んでお祝いの言葉やプレゼントを捧げた。中には女の子もいて、綺麗な花束を両手に抱えて「応援してるね」と照れながら渡してくれたりも。
やっとの思いで着いた教室でも同様だった。
もらったプレゼントをまとめながらAは無意識にある席に視線を向けるが、空っぽのままで少し寂しくなる。こんなにも囲われて嬉しい言葉を言われてるのに、オレンジの彼がいないだけでこんなにも気分が変わるんだ。
( スバル、どうして学院に来なくなっちゃったんだろう )
まったく来なくなったわけじゃない。たまに顔を出して、何もなかったように過ごしてまた来なくなる。その繰り返し。
いつの間にか昼休みの時間になって、Aは急いで席を立つ。と、入口にはもう夏目が迎えに来ていた。
「やァ、誕生日おめでとウ」
「おはよう夏目、ありがと！」
「じゃあ行こうカ。にいさん達が待ってるかラ」
うん！と頷く。
道中に今日はこんな事があった花束をもらった、夏目にいろいろと話した。夏目はいつもみたいに「よかったネ」って言うだけだったけど、心做しか声に温かさがある気がした。
ガーデンテラスにつく2人に気づいたのは奏汰くんだった。
ふりふり〜と手を振る奏汰くん。
「なっちゃんとうきょ〜きましたよ〜」
「よし、いいか。俺様ちゃんが3.2.1って言ったらクラッカーパン！だからな、分かっ」
「A〜!! お誕生日おめでとうございますっ☆」
「渉くーーん!?」
「奏汰が本人達に聞こえる声で言ってる時点でサプライズも何もないのだよ」
「わー！ありがとう！」
「何してるノ、にいさん達……」
いつも通りというかなんというか。
誕生日でも普段通りの彼らが何だからしく感じて、夏目は呆れながらも微笑ましく笑った。
テーブルに並ぶのは、この前みたいな豪華なオードブル。
前回と違う点で言えばAが明らかに嫌いだと言っていた甘い物や辛い物がなくなっていることだろうか。
その代わりにこの前はなかったリンゴジュースが置いてある。
「さ、本日の主役も来たことだし、いっぱい食べるぞ〜」
「そこはまずおめでとうでショ」
楽しいパーティーの始まりだ。
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
