10 追憶/ はじめまして ページ10
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教師でも思い当たる節があると。
「まあそれは仕方ない。自分で何とかしてるんだろ?」
「Aちゃーんって言われるからフル無視してる。これだったらまだスバルにうっきょんって呼ばれた方がマシ！」
「…いや知らんけどさ。他に何か困ったことは?」
「ねえこれ何の質問? 尋問みたい」
Aは眉毛をぐっと寄せる。佐賀美先生は困ったように笑って「これも俺の仕事なの」と言った。
テスターとして入学したから色々聞いておきたいらしい。
来年からの資材にしたいと。
「他に困ってること…はー、うーん。あっそういえばアイドルの仕事って、どうやって見つけるの」
「ああそれはな、外から好きに取ってきてもいいし。事務所に入ってんならそこからでもいいよ」
「外から…?」
「そう。掲示板にアイドル出演募集中みたいな貼り紙とかたまに貼ってあっから、そこから申し込んで」
「へー！知らなかった！」
そんな簡単に見つかるのか。てっきり学院側からもらうのかと思っていた。
なるほど、仕事も自分で見つけてくのか。
まあ最初から甘やかしてもらってるわけだし、仕事くらいは自分で探してみよう。
「他に悩んでることはなさそうだな」
「うんない！」
「たまにこうやって聞くから、悩み事考えとけよ」
「悩み事って考えるものじゃなくない?」
いいから、じゃあな。
ぽいっと職員室を追い出された。何だあの先生、と悪態をついて教室に戻る。今は放課後。部活にも入っていないAは帰るしかない。
部活は強制参加だと言うけど、ほとんど男子向けのものばかりだし。スバルはバスケ部に入ると言っていたっけ。
( 運動部に入りたいけどなあ、どうせ試合にも出れないから )
体を動かすことは好きだ。何も考えなくていいし、スッキリする。
これからどうしよう。事務所に用意されたマンションに帰るのも億劫だった。何もない部屋、聞こえるはずの小さな子の声もない。寂しかった。
暇つぶしに遠回りして帰ろうと講堂付近を探索していると、「あか〜んっ！」と叫ぶ声が聞こえた。
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かげやま(プロフ) - みそらーさん» こんにちは！コメントありがとうございます！新作です〜🥳こちらこそ楽しんでもらえるようにがんばります✊ (2022年4月2日 15時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
みそらー(プロフ) - し、新作ですか…！楽しみです。自分のペースで、応援してます!! (2022年4月2日 15時) (レス) id: 6e5a03b04b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年4月2日 0時
