215 専用衣装/ クイズ番組 ページ15
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「意味わかんないから…」と呆然とした状態から始まっていた収録で、司会の人が番組名をいったところで目が覚めた。
( いけないいけない、しっかりしなきゃ )
Aは朔間さんと羽風さんの間に入り、3人で並んでいる。
身長差があり凸凹な体形かつ華があるすぎるあまりスタッフの目もA達に無意識に向けられていた。
「─ で、“Rhythm Link”チームはどうですか?」
「はい！私たちも1位になれるように頑張りたいと思います〜！」
「かわいいねぇ、黒髪に染めてクールな印象だけど愛らしさは変わんなくって安心したよ」
「あはは、ありがとうございます」
「Aちゃんはこの中に仲良しな人がいるとのことですが、どなたですか?」
オープニングを回す司会さんがそう聞くと、Aはすぐにスタプロの方を向いた。目が合うと彼は、何か言ってくれるなよと睨んでくる。失敬な。
「あ、氷鷹くんです！ドラマで共演して、仲良くなりました〜」
「はい」
「へえ！仲良しエピソードとかあるの?」
「俺が流行りのポーズに疎い分、右京がいろいろと教えてくれました」
「いいね！かわいいエピソードだねぇ！」
ようやくオープニングが終わり、各々用意された席に着く。
そこでAはマイクには入らないように朔間さんに話しかけた。
「…ちょっと朔間さん、距離近くない? さっき立ってる時すごいぶつかったんだけど…！」
「わざとぶつけてるのだから仕方あるまい。あと隣の女優さんも微妙に近くて迫ってきてたんじゃよ」
「わざとぶつけないでよ」
「女優さんが我輩と距離近くてもAはいいのかえ?」
「どうでもいいし」
「ちょっと2人とも喧嘩しないで」
もうすぐ始まるよ、なんて羽風さんが注意してきてAも前を向いた。もちろん笑顔は崩さない。
しかしその後始まったクイズ中でも朔間さんは距離を近くしてきて、座っている状況だと顔が近くなるからさすがのAも耐えきれなくて耳が赤くなってきた。
( ああ最悪最悪…！この人何考えてるんだろう、私が今も零先輩のことを好きだと思ってるの…!? )
好きなわけがない。好きじゃない。
「“Rhythm Link”チーム、正解！」
パチパチ、と拍手が鳴る。
2人とも頭がいい上に回転も早いから正解して抜かれるし、こっちの気が抜けないって話だ。
早く終わってください。
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かげやま(プロフ) - 名無し62063号さん» コメントありがとうございますෆ ̖́- 長かったですよね、うれしいです（ ; ; ）！めちゃ重すぎてドン引かれないかドキドキしてたのでそう言ってもらえて安心しました…笑 更新頑張ります🥺💞 (2023年1月9日 22時) (
レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
名無し62063号(プロフ) - 一気にここまで読んでしまいました、、。主人公ちゃんの設定がめちゃ重いのがとても好きです！！更新楽しみにしています。 (2023年1月8日 1時) (レス) id: 45bc00c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年12月2日 0時
