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「お疲れ様です…!今度の大会見に行きますねっ」
「差し入れ持っていきます〜!」
「あはは、ありがとう。じゃ、行こっかAちゃん」
「あ…はい」
私の手を掴んでスタスタと歩く及川先輩。
あの2人に見向きもしないで私に笑いかけてくれた。
…さすがに好き。
何でこんなにかっこいいんだろう。
チラ…と後ろを振り向くと、案の定すごい顔した先輩たち。
「…いつもこんなことされてるの?」
「いや…」
「…本当に?」
「…及川先輩はかっこいいから。そんな先輩のこと好きな人がいっぱいいるってことですよ」
「なにそれ」
校門を出たところでピタ、と及川先輩が足を止めた。
さっきから見えなかった顔がこっちを振り向く。
それだけでもかっこいいのに、
「大事なマネージャーを傷つける人たちに好かれても、嬉しくないよ。
…Aちゃんみたいな子に好きって言ってもらった方がずっとずっと嬉しい」
なんて、
そんな甘い言葉を言うから。
私はどんどんこの人沼に溺れてく。
最初は私のことを好きになって欲しかっただけだったのに。
今はもうこの人に伝えたい“好き”が多すぎて仕方ない。
「さ、帰ろっか。手繋いだままでいいよね、お前が迷子になっても困るから」
「…及川先輩って何でそんなにかっこいいんですかね」
「え〜、そんなの及川さんが及川さんだからに決まってるでしょ〜?」
「…たしかに」
「ははっ、それで納得するのAちゃんくらいだよ」
天才のことが嫌いな先輩に嫌われたくなるなら、天才にならなくてもいいかな。
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続編作成出来ました!
受験を控えているため更新速度がガタッと落ちます。
すみません。お待ちしてくださると幸いです。
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かげやま(プロフ) - youyuetaozeさん» コメントありがとうございます。嬉しいです!更新頑張ります。 (2021年6月29日 13時) (レス) id: 3166492125 (このIDを非表示/違反報告)
youyuetaoze(プロフ) - 好きです! (2021年6月17日 9時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ogofumiさん» 二度目のコメントありがとうございます(;;) 本当に更新頻度が遅くて申し訳ないです……。読んでくださってありがとうございます! (2021年2月17日 23時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
ogofumi(プロフ) - 更新、嬉しいです!無理のない範囲で頑張ってください! (2021年2月17日 22時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ogofumiさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります(^^) (2020年4月29日 17時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かげやま | 作成日時:2020年4月27日 19時