174 ルックバック/ そんな人 ページ24
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「…Aは可愛いね、パパの顔整ってるから…ママに似なくてよかった」
「!? ぅ…A、ママににてないの…?」
「似てない。ママ可愛くないもん。でもAはこの世界でいちばん可愛い女の子になるね」
「ママかわいい！パパはイヤ！だってAのこときらいだもん。ママのこともぶつ！パパはどうしてママのことぶつの?」
「……。パパ、ママのこと好きで好きで…苦しくなるんだって」
「…」
「私はずっと……なの…して、…して……」
ママ、泣いてた。
いつもいつも泣いてた。
もしかしたら今も泣いてるのかもしれない。
あの時は助けられなかったけど、今は……。
今度こそ、助けたい。
だってアイドルになったのはママを探すためなんだから。
__「お前、つまんね〜奴になったな」
「っ……」
パチッと目が開いた。
少しの息切れで、Aは胸を抑える。
「どうした」と運転席にいるマネージャーさんが聞いてきて、何でもないと首を横に振った。
声が出なくなって1週間が経つ。頭の怪我は切れたところを少し縫うだけで済み、一昨日退院したところだ。連日ニュースでは右京A握手会で傷害事件と見出しをつけて、Aが精神的原因で声が出ないことも事務所は公表した。
ファンは心配の声を上げ、ファン以外の人までもが高校生なのに…アイドルだからって…と同情をよこした。
Aは手元のメモ帳を握りしめる。
( …悪夢、悪夢 )
零先輩への想いを封じたいと思えば思うほど、好きじゃなくなりたいと願うほど、いつも以上に零先輩のことを考えてしまうだけだった。
いっそ振られた方がいいのだろうか。
あの悪夢は、そういう意味なのではないか。
「…夢ノ咲には一応話つけてあるが、言った通り朔間零を始め男と長時間一緒にいることのないように。できるだけあのプロデューサーと一緒にいろ。あとは声が出たらすぐに連絡寄越せ」
「…」
「返事、…はできねーのか。ったくめんどくせーな」
表立ったアイドル活動ができなくなるということで、Aは夢ノ咲に行くことに。しかしマネージャーさんが出てきた条件は、シュンスケくんが言った「朔間零と付き合っている」などの誤解を招かないようにするための条件。
( そんなこと言われなくても )
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
