153 イベント/ 雲行き怪しい ページ3
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それにしても、とAは灰色髪の男の子を見つめた。
この人の話し方は誰かに似ている気がする。
「…」
「あ? 何ガン見してんだよ」
「そういえば自己紹介をしていなかった、俺は乙狩アドニスだ。よろしく、右京。こっちは大神晃牙」
「よろしく〜、アドニスと、おおかみ?」
「おおがみだっつの！確かに俺様は孤高の狼だけどよ」
「まあいいや、こ〜がくんよろしく」
仲良くなれるかはさておき、喧嘩はしないことを第一に何とかやっていこう。宗くんみたいに地雷を踏まないように気をつけよう、と。
( …零先輩と薫くん、来ないのかな )
ユニットと合同ライブなんて初めてやるからユニットのルールをまったく知らない。だけど確か、零先輩はリーダーのはずだったが。
「よし！みんな〜準備できたよ！」
「でもまだ2人来てないよ」
「…まぁ、仕方ない！あの2人のことだし、ちゃんと後で来るよ」
「吸血鬼ヤロ〜はまだしも、チャラ男は何で来ね〜んだ！女が2人もいるってのによォ！」
「は? 薫くんはそんな人じゃない。きっと何かあったんだよ、だから静かにしてて」
「あ〜? テメ〜、アイツの女かよ。今までもこういうことあったんだから『そんな人』だろうが」
「…違うもん」
「…普段のアイツを知らね〜のに、よく自慢げに言えんな」
( あ、コイツ嫌な人だ )
Aはそう思って口を噤んだ。
そんなことを言われてはもう何も言えない。
Aが知っているのは、確かにアイドルではない羽風薫。
ユニットのことを言われては何も言えることはないのだ。
すると、ガチャとドアが開く音がして「ごめん！」と薫くんと零先輩が入ってきた。
「遅くなってごめんね〜…この人のせいで…はあ、起きてよ。朔間さん」
「…む、ついたかえ?」
「もう最悪〜。途中で倒れてる朔間さん見つけてさぁ…見捨てるわけにも行かないから背負ってきたけど、この暑い中男抱えるって……あっAちゃん！久しぶり〜元気だった?」
「久しぶり…大丈夫? 暑い?」
薫くんは零先輩をゆっくり下ろして、壁に預ける。
すぐにあんずがタオルとスポーツドリンクを渡していたから何とかなりそうだ。
「朔間先輩！うちわで扇ぎますから！」とせっせと動くあんずを見て、Aも薫くんにうちわで風を送ってあげた。
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
