55. 駆けつけた先 ページ5
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振り向きたい衝動を抑えて、警視庁の中に駆け込んだ。
小学生だからか人の視線が気になる。
しかしそんなのも気にならないほど俺は焦っていた。
「あっ、高木刑事！」
「コ、コナンくん!?」
何でここにと今にも言ってきそうな高木刑事を無視して、言うべきことを俺は早々と言い始めた。
新山奏太くんが引越しセンターで働いているタチバナコウヘイに誘拐されて、柊刑事が追って行った、と。
「柊刑事はそのまま行ったのかい?」
「うん、だから高木刑事にナンバーの追跡を頼んで、この携帯電話用ヘッドセットで知らせてほしいって…多分あっちのこともこれで連絡が来ると思う！」
「じゃあコナンくんは柊刑事と僕らを繋ぐ糸だ。
一緒に来てくれるね?」
「…もちろん！」
悩む様子もなく言う高木刑事に安心感と嬉しさを感じる。柊刑事と違って俺を信頼しているからだろうか。
…あんなに頑なに断る彼女と違う。
( 子どもだからと理由をつけて危ない目に遭わせないようにしているのか、死んでは困る理由が他にもあるのか )
「それにしても柊刑事が何も持ってかないで行くなんて珍しく不用心だなあ…」
「? 何で何にも持って行ってないって知ってるの?」
「え? そりゃあ彼女、具合悪いから家に帰るって言って早退して行ったからね。拳銃はもちろん手錠なんて持ってるわけないよ」
具合が悪い?
そんな様子見えなかった。
むしろ仕事に行くような感じでスマホを弄ってたのに。
…ってそれより、じゃあ柊刑事はただ追っかけて行っただけってことじゃねぇか！
「だから俺を連れてけって…」
「さ、コナンくんこっちだよ。ナンバーは覚えてる?」
「あ、うん…」
とりあえず灰原にも連絡取ってから柊刑事に連絡するか…。
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かげやま(プロフ) - ののいろ系女子さん» コメントありがとうございます。貴重な年越しなのにこの作品を選んでいただいてとても嬉しいです(；；)こちらこそありがとうございます！ (2020年1月16日 10時) (
レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子(プロフ) - とても面白いです！年またいで読んだんですが、もう大好きの域に到達してます。ありがとうございます！ (2020年1月1日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます(^^) 期待に添えるよう頑張りたいと思います！ (2019年12月11日 8時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年11月28日 19時) (レス) id: ab48ac4e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2019年7月8日 21時
