101 羽風薫の気持ち ページ1
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ついに夢ノ咲学院も夏休みに突入。
今年は去年よりも数倍暑い、と薫は心底思う。
呼び出された軽音部部室の窓際で風を浴びようとするも、肌に感じるのは蒸し暑い熱気のみ。
海の水が気持ちいいのは嬉しいが、こうも暑いと元々ないアイドル活動へのやる気をさらに削がれる。
無理、暑い。しんどい。
このままでいるより、早く話を進めた方が絶対いい。
「それってさ、Aくんに嫌われてもいいって事?」
自分より暑さに弱いはずの彼にそう尋ねた。
薫をここに呼び出した本人が暑そうに「うー」と唸る。自分はいいが他人が暑そうにしてるのを見るのは腹立つな。呼び出した怒りも含めて。
「何その返事。否定の方なのかただ暑いだけなのかハッキリしてよ。俺だって暑いんだからさ〜」
「…どっちもじゃよ」
弱音を吐くように言った零に、薫はため息をついた。
今日呼び出されたのはライブの話をするから。
いつやるかは決まっていないらしいが、いや、そもそもやるかも決まっていない。中途半端な、零の妄想話だ。やろうとしているライブと言った方が正しい。
そのライブは“UNDEAD”と“流星隊”の合同ライブだと言う。薫はその話を聞いてすぐ、とうとう暑さでやられたかと耳を疑った。
「じゃあ何でそんな事しようとしてるの?
Aくん大好きな朔間さんが自分殺そうとしてるようにしか見えないんだけど」
「……」
「はいはい、そういう溜められるの、暑くてイライラしてる今は悪化させるだけだから早く言ってよ」
「…だってAくん、千秋くんの事しか頭にないんじゃもん」
「は?」
どうやら本当に暑さでやられたらしい。頭が。
薫は一瞬目を丸くした後、面倒臭いと言うように棺桶で蹲っている零を見下した。
何を言ってるのかなぁ、この人。
え、俺は男にヤキモチ妬いた男の話聞くために呼び出されたの? イラつき通り越して冷静になる。
( ……こういうのはわんちゃんかアドニスくんにしてよねぇっ…！ )
クラスメイトの口調が無意識にも移っているくらいには薫も暑さで頭をやられているらしい。
薫はぐっと手にしている団扇を握った。
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suzuna(プロフ) - 凄く面白く、一気読みしてしまいました…‼︎更新楽しみにして気長に待っております(*´꒳`*) (1月18日 8時) (
レス) @page35 id: 63b5e8db0f (このIDを非表示/違反報告)
Lim - 凄く面白いです！更新頑張ってください!! (2022年3月20日 21時) (レス) @page32 id: 69ed93d6c8 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - やまはさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 更新致しました！これからも気まぐれになりますがしていくので良かったらご覧になってくださると嬉しいです！ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - あひる様さん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 意識して厳しくしていたのでそう言っていただけてとても嬉しいです！これからも更新頑張ります。 (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くて一日で�靴泙覇匹鵑任靴泙い泙靴拭�！これから更新の予定はありますか？続き待ってます…！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page27 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2020年5月29日 0時
