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41 弱くない ページ41

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Aが倒れる少し前____


軽音部室には零と晃牙がいた。

ユニット練習は休み。そうなれば晃牙は部活に行くしかなかった。
愛犬・レオンのさんぽの時間にはまだ早いので、暇を潰そうとしたのだ。

しかし彼は異変に気づく。


「…今日は機嫌がいいな、吸血鬼ヤロ〜」

「わんこにそう見えるのならそうなんじゃろうな」

「何だよ。いい事でもあったのか?」


愛用のギターを手入れしながら、晃牙は興味なさげにそう聞いた。
それに対し 零はニヤニヤと笑みを浮かべる。

気色悪ぃ……。


「実は我輩とAくんの仕事がやっと来たんじゃよ。いつぶりかえ…? 薫くんやわんこ、アドニスくんとはやってたが我輩とは全くじゃったから嬉しくてのう…」

「確かにそ〜だな。だからアドニスにハクジン先輩を呼ぶよう頼んだのか?」

「そうじゃ」


ふ〜ん。

Aと零の仲の良さは今に始まったことじゃない。
晃牙が知る限りではUNDEADが結成される前からふたりは仲が良かった。

特に零からのアピールはすごいように感じる。

昔はハクジン先輩に嫉妬とかして………ねぇな!!
いやしてね〜よ!何言ってんだ俺様は…。


「しかし遅いのう…」


零の声に、無意識に時計を見た。
晃牙が来てから20分は経っている。


「そ〜いや、ここに来る前に鬼龍先輩が武道場にいるの見たぞ。
ハクジン先輩と同じクラスだし、もうHRは終わってるんじゃね〜の」

「……、ちょっとわんこ。Aくんを探してきておくれ」

「はあ!? 何で俺様が…、」

「お主、鼻がよく効くからすぐ見つかるんじゃないかと思うてな」


断ろうとした晃牙だが、あのAだ。
ユニットメンバーのひとりでもあるし、昔助けられたこともある。
何かあったら大変かもしれない。

〜〜〜、仕方ね〜か。


「わぁ〜ったよ。探してくる」

「おお、ありがとう。わんこ」


舌打ちをして部室を出る。

Aの匂いを思い出しながら、適当に3年B組の教室へ向かった。




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かげやま(プロフ) - あこ 千秋推しさん» コメントありがとうございます。まさか千秋推しさんに読んでいただけるとは…!お褒めの言葉嬉しいです(^^) (2020年5月8日 4時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
あこ 千秋推し - 手短に一言だけ。神です。 (2020年5月3日 21時) (レス) id: 93d2604178 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - せんり@お絵描き部所属@流星隊pさん» ダメージ喰らいました。ありがとうございます!!(^^) (2019年4月4日 19時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
せんり@お絵描き部所属@流星隊p(プロフ) - 好きです(突然の告白) (2019年4月4日 12時) (レス) id: 6097f66ba7 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 永瀬まゆさん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しい言葉です(;;) (2019年1月19日 20時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かげやま | 作成日時:2018年12月25日 0時

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