きらめきめもり

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...



環「あ！聞きました？！」

亮「ん？」

環「Aちゃん！新しく超王道ラブストーリーの映画に出るんですよ！」

亮「へ？知らない！知らない！」

「今日決まったとこだもん」

環「相手の人 誰だろー！」

亮「…お、れ？」

「「絶対 ちがう！！」」

亮「はぁーーー？！」



寝転んでいた亮ちゃんが起き上がったけど、



「亮ちゃんと私の恋愛映画とか、絶対ないと思う」

環「私もそう思う」

亮「なんで？あるかもじゃん！」

「私と亮ちゃんが恋愛映画するなら 完全に"兄妹コメディ"になるじゃん」

亮「…確かに」

環「でも ちょっと見てみたいかも」



亮ちゃんに買ってきてもらったビールに手を出しながら、



環「ふたりともの関係性って、ドラマでも兄妹とか幼なじみとかそんなんばっかだし」

「あなたもね？」

環「吉沢さんとは恋愛したくないです」

亮「なんで俺、めちゃくちゃ振られてるの？」

「いや、カンカンと亮ちゃんだと絵になり過ぎるくらい絵になり過ぎるから！絶対！綺麗！映像がめちゃくちゃ綺麗だと思う！」

環「いやいや」


照れ笑いしながら ビールをぐいっと一気に飲んでいる。




「亮ちゃんとカンカンが恋愛するなら私はそのライバルになりたい」

亮「急にそんなに褒められても」

「カンカンの取り合いしたい」

亮「そっちかよ」

「そっちしかねぇよ」

環「それならAちゃんと結ばれるわ」

亮「それもおかしくない？」

「「あっはっはっはっはっ」」



亮ちゃんがかわいくて仕方ないお姉さんの私は、いつもこうやって 可愛がってしまう。



亮「俺、今日泊まる〜」

「カンカンも泊まるよ？」

環「んー、じゃあ私ベッド使うね」

亮「俺はいつもの布団でいいよ」




…おい、



「私どこで寝るの？」



環・亮「「え？ここ？」」



ふたりが揃って指をさすのは、ソファー。




「家主がここなの？」

環・亮「「うん」」




天下の 環奈さまと、

天下の 亮さまを ソファーで寝かすわけには…



「やだよ！！普通にふかふかベッドで寝たいわ！アラサーなめんなよ！身体ばきばきになるわ！」



結局、次の日は三人揃って休みだった為、





「眠い…」

環「先に寝ていいよ〜」

亮「おやすみ」

「おやすみ、」


お客さまを放置して、ベッドで眠りについた。




環「吉沢さん、」

亮「ん？」

環「兄妹枠、ぶれないですね」

亮「抜け出し方、全然わかんない！」

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