【夏油傑】怖い先輩 1

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「先輩が休みなんて珍しいですね」



「昨日ちょっとやらかしちゃって3日謹慎〜、部屋にいてもすることねぇし、暇なんだよね」





それ、出歩いて大丈夫なのか…


私もちょうど暇だけど

流石に五条先輩と2人で遊ぶのはまずい






「…すみません、申し訳ないんですけど…」




「えー、傑のこと気にしてんの？アイツと付き合ってからAつまんねー、」






1年の教室に入ってきた五条先輩は、七海くんの席に勝手知ったる態度で座り

その長い足を机にかけている



いいとこのお坊ちゃんがそんなマナーの悪さをで大丈夫か、今更すぎるが。






「遊びに行こーぜぇ、暇なんだろ〜？

カフェ行きたい！ゲーセン行きたい！カラオケ行きたい！カフェ行きたい！…あ、カフェ2回言った」






駄々をこねる先輩




私の従兄弟の5歳児でももっと大人しいぞ


大丈夫か五条家次期当主






「子供みたいにやめてくださいよ…後七海くんの机汚さないで下さい」



「Aがつまんねーからじゃん、2人でスイーツビュッフェ食いに行ったり、深夜まで一緒に映画見たりしたことあるし今更じゃね？」



「それは私が夏油先輩と付き合う前の話です」




うげぇ、と舌を出して今度は顔で煽ってくる。


無視して呪具の手入れでもしようかと先輩から目を逸らしたが


今度は駅前のカフェのケーキ食べたい！と椅子をロッキングチェアのようにガタガタを動かし始めてしまった。


私が頷くまでずっと横で騒いできそうだな







「わかりましたよ！じゃあ、ちょっと1回、

……電話して聞いてみよう…かな…、」




「いちいち許可とんのウケる、ママかよ」



「私朝先輩に怒られてんですよ！本当はこんなこと言いたくないんですから！感謝して欲しいです」





はぁ…


ものすごく鬱だ。




緊張かストレスからか、腹痛を感じながらスマホで夏油先輩に電話をかける




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