【夏油傑】怖い先輩 1

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「この忙しい時期に2週間も休むなんて、それはまずいですよ。私全然平気ですし、なんなら今からでも任務行けます…！」




「私が休んだ方が良い、と言っているんだよ。だったら休むべきなんじゃないのかい？」



「はい。そうですね、休みます」







え…なに…急に怖い。。







「それから、あの事件の後で部屋に1人でいるのも怖いだろうし、休養中は私の部屋においで」



「…へぇっ？！」


「あぁ、大丈夫だよ、何もしないから」





い、いや…何もしないって、




「…え、え、だって…前に…私が先輩の部屋に行ったら…その、あの…」



「うん。元々そのつもりだったけど、あんながことが起きた今そうも言ってられないからね。

トラウマにでもなったら嫌だし、私は君を無理矢理どうこうするつもりはないよ。安心して来るといい」






「…何もしないから大丈夫って話でもないですし…それに女子が男子寮に泊まるっていうのはまずいのでは…｣











「どうせバレないよ」










「……どうせバレます…」











1歩も引かない先輩とじっと目を合わせるが


いやな沈黙が流れるだけである。








「そもそも、私達恋人なんだしバレても何か問題ある？


あぁ、私の部屋に泊まってるってこと、知らせたくない人でもいるのかな？

そうだとしたら私は浮気されているのかなぁ、

ショックだなぁ、

相手は誰かなぁ、

その人には化身玉藻前をプレゼントしたいなぁ、

うっかりAまで巻き込んでしまうかも…」




「い、いません！！浮気なんてそんな！！先輩だけです！！」


「なら問題ないよね」





一気にまくし立てられ、つい「はい」と言いそうになる





い、いや、いやいやいや！！


まてまてまてまて、、







正直断りたい。



2週間の休養も断りたい。







お泊まりは別に付き合っているんだし、キスもしてるんだし、いいでしょ？って思うのかもしれないけど


それとこれとは全く別の話しである。





だって、いつもは私の部屋だったし、最近はずっと穏やかで優しかったから…






しかし今、補助監督との事件で先輩はかなり怒っているはず。



そんな殺意に溢れた時に彼のテリトリーに入ってしまうことは何を意味するか…




早く説得しないといけないのに

先輩は素早く動き、さっそく移動しようと言って私の荷物をまとめてる




はやく、なんとか、しないと…、、




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