【募集企画】東方幻想記録物語9巻

全力全開 剣城 ページ37

幽香のスペルカードに突っ込む剣城。

そして、幽香の弾幕に突入する直前、彼は全身に霊力を纏い思い切り踏み込んだ。

「斬撃「烈風一閃」！！」

轟ッー

そんな擬音が轟くかのような加速と共に、剣城は弾幕の中へと突っ込む。
そして、剣を振り抜いた。斬られる弾幕たち。
だが、これでは幽香に届かない。
ーそう、剣城が次の一手を用意していなければ。

「うおおおおおおお！ダブル！」

もう一度踏み込み、加速。
弾幕を薙ぎ払いつつ幽香へと接近していく。

「トリプル！」

さらにもう一度。幽香の姿が目の前に迫る。
が、目の前には無数の弾幕。

(だけど・・・！覚悟はとっくに出来てるんだよ！)

剣城はそれにも構わず、ー歩を踏み出した。

「ク・・・アッドオオオオオ！！」

弾幕に突っ込み、一閃。
遂に、弾幕の壁が破られた。
代償に、多くの光弾を喰らい、ボロボロになる剣城。

(痛え・・・！だけど！後は攻撃あるのみ！)
「クインチィイ！」

第五打。幽香の傘に直撃。幽香は衝撃で後退りする。

「セクサァ！」

第六打。出来た隙に強烈な一撃。ガードしきれずに大きく後退する幽香。
剣城はその幽香にもう一度突っ込んで行く。

「セプタアアアアアアアアアアアア！！！！！」

渾身の一撃。
幽香は何とかガードするも、防ぎきれずに吹き飛んでいく。

「今だ・・！」

剣城は空中に飛び上がり、全身に火器を装着する。
両肩にビームランチャー、両腰にレールガン、両手にビームライフル。
合計六門の兵器が全て幽香にロックオンしていた。

「うおおおおお！これが俺の全力だ！射撃「フルバースト」オオオオオオオオオ！」

一斉射撃。
6本の大出力ビームが幽香へと殺到する。

「真打「マスタースパーク」。」

幽香は傘から七色の極太レーザーを放つ。
衝突する二つのレーザー。
ーが、ビームの勢いは幽香が押していた。

「くっ・・・！幽香を・・・返せえええええええ！」

叫ぶ剣城。それと共に、放たれるレーザーの勢いが強くなる。
そしてそれは幽香のレーザーを押しはじめ・・・
完全に互角の状態で拮抗した・・・。

「うおおおおおおお！」

そして、衝突する二つの力はやがて、大爆発を起こした。

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