【募集企画】東方幻想記録物語9巻

決着 剣城 ページ38

拮抗し、大爆発を起こす二つのレーザー。
爆風で後退りする幽香。剣城の姿は爆煙とともに見えなくなった。
ーそして、爆煙の中から、一人の男、剣城がスペカで翼を生やして現れた。

「幽香・・・！目を！」

拳を握りしめ、力を溜める剣城。

「覚ませえエエエエエエエエエエエ！！！」

一撃。
剣城の全力のアッパーカットが幽香の顎に直撃した。

ーそして、その一撃を喰らった幽香。

「つ・・・つ・・・る・・・ぎ・・・。」

その言葉を最後に、幽香は気を失った。

「はあ・・・はあ・・・。」

息を切らす剣城。
そして、幽香が気を失ったのを確認した剣城は、

「はあ・・・やっ・・・た・・・」

ー激しい疲労で気を失い、そのまま倒れた。




ー目を覚ます剣城。

ーその顔を、幽香は覗き込んでいた。

「剣城・・・！」
「幽・・・香・・・戻ったんだな・・・。」

剣城は顔を起こす。
・・・と、
幽香は剣城を抱きしめた。

「・・・え・・・？」
「ごめん・・・でも・・・私を助けてくれたのが嬉しくて・・・。」
「幽香・・・。」

幽香は剣城に覆い被さるように抱きしめる。
そして、幽香が口を開いた。

「・・・ありがとう、剣城。最後の一撃、効いたわよ。」
「ハハハ、操られながらも見えていたのかよ・・・。」


ー剣城VS幽香、決着。
ー風原剣城、完全勝利。

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