【ダンキラ】キラキラハート【原作沿い】

キラキラ！その18 ページ19

「くっそー、ダメだった…！」

液晶に表示されたのは、LOSEの文字。
…負けてしまいました。

「最後に師匠が伝授してくれた、あのキラートリック…ここでバシッと決めようと思ったのに！くぅー！ぶっつけ本番じゃ、やっぱりダメかー！」
「も〜！直前でいきなり、やりたいなんて言うからさぁ。あのキラトリ、激ムズだって〜！」

たしかに、技量が追いついていないところも多かったかもしれません。でも、誰かのハートに届いたのではないでしょうか。
たとえ荒削りでもとってもキラキラなキラートリックでした！
それだけに、きっともっと…すばらしいパフォーマンスになったはずなのに！ううー悔しいでずぅー！！地団駄です！
「でもさ！Aちゃん、俺たちの賭けにノッてくれてありがとね♪」
「まひるくん…」
…これじゃ、地団駄なんて踏めませんね。

「なんとか崩れなかったものの…精彩を欠いた出来となってしまった…今回は俺たちの力不足といったところか」
「それは違います！私が至らなかったからです…メリーパニックのみなさんの実力はこんなものじゃないのに…私がもっとみなさんの力を引き出せたら…」
「いや、Aさんはいつも以上の実力を俺たちに出させてくれていた。それに、あのキラートリックがもし完全に決まっていたとして……それでも、俺たちは勝てたかどうか…！紅鶴学園のシアターベル。噂には聞いていたが…なんて強さだ。あれが、紅鶴の…特待生の実力だっていうのか！？」

たしかに…メリーパニックのみんなもとーってもキラキラでしたけど、シアターベルはそれをはるかに上回るキラキラでした。
悔しいです！うぎぎー

愕然とする零士くんとは対照的に、悠然とした勝者たる態度で八神先輩が近づいてきました。

「…正直、驚いたよ。君たちがあんなキラートリックを繰り出してくるとはね」
「八神さん…」
「零士はもしかしたら気づいているかもしれないね。今回のダンキラは…君たちメリーパニックの特待生昇格試験だったんだ」

…ってえええーーー！？？？？！

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