医者にぃとちび。5 (ページ4)

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保育園を後にして、和也の病院に直行する。

泣き疲れた潤は、智の腕の中でｽﾝｽﾝと鼻を鳴らしていた。

智「和にモシモシしてもらおうね。」

潤「やらぁ～！おうち、かえぅの～泣」

智「よしよし撫」

小児科で受付を済ませ、ベンチに座って順番を待つ。

予約もなしに行ったから、かなり待つことになる。

初めはぐずっていた潤も、智の腕の中でうとうとし始めた。

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看「大宮潤くーん。第２診察室にどうぞ～。」

２診の入り口に掲げられている“医師大宮和也”の文字にほっと胸を撫で下ろした。

智「和、ごめんね～；」

和「潤、熱出しちゃった？」

智「なんかね、朝から機嫌ずっと悪くて、ご飯も食べてくれなかったんだって。熱も38℃まで上がってる。」

和「そっか。じゅーん撫」

和也は智の腕の中でうとうとしている潤に声をかけながら、優しく頭を撫でた。

潤「んぅ･･････？」

和「おにぃだよ？わかる？」

潤「･･･にぃ？」

智「まだぼーっとしちゃってるね笑」

和「んふふ。今のうちに聴診しちゃいます。智にぃ、お願い。」

智「おっけー。潤、もしもしね。お洋服あげるよ～？」

和「ゆっくりスーハーだよ～。」

潤「んー；」

聴診器から逃れようと、身をよじる潤だったが、いつものように泣いて暴れたりすることはなかった。