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「どういうことだジャミル、
客を呼ぶなんてオレは聞いてないぞ！」
「カリム、これには訳が、」
あれ、何かおかしい。
一目見た瞬間に第六感で感じた違和感。でもそれはすぐに消えてしまった。
「客を呼ぶときには必ず先に報告しろと言ったはずだ！
そうすれば、もっとスゲーご馳走と音楽隊を用意できたのに〜！」
「えっ？あれっ？
アイツ、さっきまでどう見ても怒ってたのに」
グリムが動揺するのも無理もない。
私だっておかしいくらいに珍しいな、と思ったんだから。
「きらり！グリムもいるな！元気だったか？
まさかホリデーまで会えるなんて、オレたちはラッキーだな！
それにしても来るなら来るって言ってくれよ
お前を招待するときは盛大に歓迎しようって前から決めてたのに、」
ごめんな、となぜか謝るカリム先輩。
さっきまで纏っていた不穏な空気が嘘のように、私たちが知っているいつもの先輩が怒涛の勢いで迫る。
「あはは、大丈夫ですよお構いなく。
もう既に手厚い歓迎の数々に心打たれてますから。ね？グリム」
「おう！
やっぱ子分の料理の先生してるだけあって、ジャミルの料理はどれもうめーんだぞ！」
「だろ？
ジャミルの作るメシはどれも最高なんだ！」
屈託ない笑顔は眩しい。とても綺麗だ。
「このタイミングで聞くのもアレなんですけど、やっぱり気になって。
どうして先輩たちはホリデーもここに？」
ジャミル先輩と寮生のあの空気感から考えるに、私はカリム先輩に何かあったのではないかと考えたのだ。
立場的にもこの寮を引導する長はカリム先輩だから。
でも来てみれば大きな変わり事も無いように見えた。
きっとさっきのは何かの勘違いだろう。
「ん？ああ、この間、寮対抗マジフト大会と期末でストがあっただろ？
うちの寮、どっちも順位が再開になっちまってさ。
それで一念発起、寮生みんなで自主的に特訓しようぜってことになったんだ」
「それは意識が高い」
「この冬休み、俺たちは毎日6時間、勉強したり、魔法の実践訓練をして過ごそうと思ってる」
ジャミル先輩が付け加えた。
「毎日6時間？それじゃあ学園で授業がある時と何も変わらねえんだゾ。
『ホリデーってのは休むもんだ。
宿題なんか休みが明けてからやりゃあいいんだよ』
って、レオナは言ってたゾ」
「中途半端な声マネ〜」
グリムはレオナ先輩を意識して若干カッコつけていた。
「相変わらずだな、あの人は」
ジャミル先輩は呆れた様子だった。
そして次の瞬間、それは驚きの表情に変わる。
「うーん、でも言われてみれば確かにそうかもしれない」
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ハク(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして！コメントありがとうございます！マイペース更新で申し訳ないですが、これからも続きますのでよろしくお願いいたします！すごく励みになります！ (2021年2月27日 13時) (
レス) id: 0da3a6c4bf (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新楽しみに待ってました！続き楽しみにしてます！ (2021年2月1日 23時) (レス) id: 8fda52038f (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - ナツロさん» ナツロさんはじめまして！ありがとうございます！恐縮です！ (2020年11月2日 17時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
ナツロ - とても素敵なお話ですね。陰ながら応援させて頂きます (2020年10月24日 13時) (レス) id: 49a0e1785e (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 雪華さん» 雪華さんはじめまして！小さい頃以来触れていないのでどっぷりハマるくらい浸ってはいないですが、一応履修済みです。エドが初恋でした！唐突な質問の言い出しっぺである雪華さんはいかがですか！？誰推しでした？ (2020年10月13日 1時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2020年10月12日 12時
