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エース・トラッポラ １７歳 華の男子高校生。
最近好きな子ができた。
その子は、男子校になぜか迷い込んできた
この世界のことを何も知らない女の子。
入学式でも一際目立っていた
青い炎に呑まれながらも尚涼しい顔をして立ち続ける
その夜に紛れる漆黒と光り輝く琥珀色は
容易く俺のことを射抜く。
最初はいじりがいがありそうだと思ったから。
じゃあ今は？
俺兄貴がいるから
下の子だから大体のことは周りの奴らより先に教えてもらって知ってたし
それなりにはできたから
必死こいて汗水たらして
他人と協力してとか、力を合わせてとか
心底嫌いだった。そんなことしなくても出来たし
余裕がないとかカッコ悪すぎ。
そう思っていた。
あの子がひとり前線で戦う姿を見るまでは。
俺の好きな子は魔法が使えない。
この魔法が全てモノをいう学園内生活で
圧倒的不利。ハンディキャップ。
内心下に見ていた。
どうせなんもできないんだからしゃしゃんなと思ってた。
でも一番カッコ悪いのは俺だった。
魔法が使えない女の子が
ひとり眼前の強大な敵に突っ込んでいく姿は
俺が今まで馬鹿だと思っていてできなかったことで
俺に笑いかける、感情に溢れた綺麗な笑顔は
俺が今までカッコ悪いと思ってしてこなかったもので
人間自分が持っていないものを持っている人に惹かれるって言うけど
あまりにも眩しいから
俺の影が目立っちゃうから
手を伸ばさずにはいられなくなった。
幸いにも同じクラス。取る講義も同じもの。
沢山話したし、一緒に勉強会もしたし、面倒事に巻き込まれたりして
なんなら俺の部活に差し入れ持ってきてくれるし
あ、ちょっと脈出て来たんじゃねと思ったけど
そんなことはなくて
他の奴らとも同じくらい話してて
他の部活にもたくさん差し入れしてて
知らない間に寮の垣根を越えて知り合いも増えてて
廊下で話しかけられて楽しそうに話したりなんかして
何だ、俺だけ特別ってわけじゃないんだって思い知った。
今回の件も格段俺のためってわけじゃなくて
みんなのため、学園長に頼まれたから。
もう俺がここまでしなくても他の誰かがするだろ
得意魔法奪われて敵わず逃げかえる
今の俺カッコ悪いじゃん
そう思っていたのに
「ぶすっとしてたらいい男がもったいないよ。
てかそもそも私たちマブじゃん」
勝手にドロドロした感情抱えてこじらせてたのは俺で
きらりは平等に俺のことも救い上げるし
今日も今日とて綺麗に笑うから
俺の心は簡単に動かされてしまう訳で。
「んーああ！
しょうがないなもう！」
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ハク(プロフ) - 或さん» 或さんはじめまして！ありがとうございます！唐突な告白に私も愛が溢れました、、、！随時更新していきますので、これからもご贔屓ください！ (2020年10月12日 12時) (
レス) id: 0da3a6c4bf (このIDを非表示/違反報告)
或 - この作品マジで大好きです。(唐突な告白失礼致します<(_ _*)>) (2020年10月4日 12時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - カカオさん» カカオさん初めまして！コメントありがとうございました！ 今少し現実世界で忙しいのですが、空き時間を見つけては私の妄想を文字起こししていくので気長に待っていただければ幸いです！ カカオさんも幸せな夢女子ライフをお過ごしください！ (2020年8月27日 14時) (レス) id: 0da3a6c4bf (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - 続編おめでとうございます 更新頑張ってください (2020年8月24日 23時) (レス) id: 91c2dfd957 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - ちゃんちゃんこさん» ちゃんちゃんこさんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！お陰様で更新が捗っております〜！！宜しければこれからもご贔屓下さい！ (2020年6月5日 19時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2020年6月3日 18時
