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「久々やな!きらりとこうやって2人で出かけるの」
伊織は誰が見てもわかるほどに楽しそうにしている。
確かにお互い多忙なため半年に一度会えればいい方だから、嬉しいは嬉しいよね。
「そうだね。伊織は最近どうだったの?」
私たちは目的の甘味処に向かっている。
街に降りて、いつでも何があっても動けるようにお互いがお互いの隊服のまま。
少し周囲の視線を引いているようだ。
「そやな、ぼちぼちってところかなあ。俺は継続して他の班のやつらの医療者としても働いとるから仕事は常に常人のの倍やな」
「わかるわ。私も自分の治癒より他の人の治癒が多くて多くて。それにもうすぐ怪我してくる人いるから困るんだよね」
「うわぁそれ嫌やな。あれやろ、きらりのとこだと切り傷にはじまり内臓損傷とかエグいのばっか来るんちゃう?俺のとこは大体銃弾かクスリやけど」
「そうなの!なんかみんな私がいるからって人間の戦い方やめてるわけ!わかるかなこの感じ!君たち私がいなくなったらそれ無茶のしすぎで死ぬよ!?って感じの」
「ええやんそのまま言ったれや!気づかないねんそういうやつって他人から言われな」
「やっぱそうだよね〜、自覚ないのかなあの人たち、、、って、え、なに。みんないるんだけど」
目的の甘味処についたと思えば。
軍警の隊服を着た見覚えのある4人組がいるんだけど。
「きらりちゃんおひさしぶり〜〜」
相変わらずお美しい狐姐さん
「っ!きらりちゃん、!僕まってたよぉ」
いつもそのくらい穏やかで笑っててくれたらいいのになあ、蜥蜴くん。
そしてぺこりとお辞儀をするわんこくんと、ニコニコしながら手を振る蜘蛛先輩。
「みんなどうしたの?ここから合流って感じ?」
近づいて行って尋ねてみれば、お団子を置いて蜥蜴くんがタックルのようなハグをしてくる。
「ゔっ、」
勢いがすごいんだ勢いが。
「だってきらりちゃんに会いたいから!」
「うーん私も会いたかったよ蜥蜴くん久しぶりだねえ」
背中を優しくポンポンしながら話す。
私と歳が近くて甘ったれな蜥蜴くんは会うといつもこうだ。姐さんにはこうはならないらしい。
私より背が高いからのしかかる様なハグになり、あの勢いを受け止めるのも大変。
「オイ蜥蜴ェ、言うてるやろ?」
伊織さん。カノジョを取られて呆れつつ怒りつつ。
「、、、、」
「、蜥蜴くん、呼ばれてるけど?」
「聞こえませーん、無視します」
「へえ。やるなあ蜥蜴。ええよ。そうしたらお前は次の現場はラボでお休みの刑やからな」
子供みたいな事言いだしちゃって。
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ハク(プロフ) - 無気力人間Aさん» Aさんはじめまして、コメントありがとうございます!そんなに褒めてくださって嬉しすぎます〜〜!!励みになります!がんばってお話進めて行きますのでこれからも夢主ちゃんの旅路を見守ってあげてください! (2019年11月19日 13時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します!小説に入り込みすぎて見つけてから今までぶっ通しで読んでしまいました、、ほんとに面白くて好きです!文と文も程よく間が空いていて読みやすいです!!とてつもなく続きが気になります、、更新頑張ってください! (2019年11月19日 3時) (レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あさん» あさんはじめまして!コメントありがとうございます〜〜!!とても嬉しすぎる言葉です、、!最近忙しくて更新難しいんですけどこの後もお話続きますので良ければご贔屓お願いいたします! (2019年11月1日 23時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
あ - すごく面白かったです(^^)、全部好きでシリーズの初めから一気読みしてしまいました…、これからも更新楽しみにしてます (2019年11月1日 18時) (レス) id: 87b58a18e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - Nonさん» のんさんありがとうございます〜!!めちゃめちゃ励みになります!マイペース更新になってしまうんですけどどうかご贔屓ください( ; ; ) (2019年10月5日 20時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2019年7月29日 0時