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「ありがとね、みんな。じゃあこの後は話した通りに。臨機応変に、ね」
「任せて任せて!大切な里のみんなに手出しはさせないわ!」
蜜璃ちゃんなら美味しいご飯が食べれなくなっちゃうし、っていう理由もありそうだね。
「きらりと共闘なんて久しぶりだねえ、俺たちなら秒で片付けられるでしょ?」
やたら眩しすぎる天使スマイルで腕を絡めてきながらニコニコしてくる。そして、べたつき度が増した。
パワーアップした無一郎。
「了解です!大きな被害が出る前に俺が、俺と禰豆子が必ず倒します!」
やる気満々の長男と、銃片手に無言で頷く玄弥くん。
人は揃った。
里の長に事の内容は説明してある。
鋼鐡塚さんと鉄穴森さんのおかげで刀も仕上がってる。
今日は玉壺が現れると予想している夜。
ひとまずわたしと無一郎で玉壺、残りメンツで半天狗。
私たちの方をなる早で片付けて、半天狗戦に合流する予定だ。
あとはぶち暴れるだけ。
「全力で勝ちに行くよ」
わたしの言葉を合図に皆が散る。
「、、あった。あれだね?」
眼前には不自然な場所にある壺。
「そうそうあれ。わたし先行でぶち斬るね」
できることなら早く頸斬らせて。
そう心の中で呟いて、呼吸を使う。
しかしそう簡単にはいかないのが世の理で。
「なんたる事!一言も掛けずに背後から狙うなんて言語両断!!あまりに無礼!
私の大作であるこの麗しき壺に傷でもついたらどうしてくれたんだ!!鬼狩りという輩は一体どんな貧相な家庭で育ったのか!?」
お得意の壺ワープで私たちと距離を取り、全力で悪口言ってくる玉壺。
もちろん私たちは臨戦態勢。いつでもどこからでも対応できる。喋るだけ無駄なので相手にしない。
しかしその表情は私を視界に捉えた時点で嫌らしい笑みに変わった。
「おやおやおや。おや。なんと探さずとも自ら現れてくれるとは実に喜ばしい。
貴女が月神きらりですな?我々は勅命を受けている。共に来て頂きたい。
何、丁重に、姫のように扱いますとも。取って喰ったりは致しませぬゆえ。
と、言っても貴女に拒否権など無いのですがねぇ」
「あの〜〜、長々しく語ってもらったところ申し訳ないんだけどねえ」
「ふむふむ!共に来て下さると!実に有り難い!
ではでは、貴女のその英断を汲んで私はこのまま里を去りましょう!こちらは半天狗殿で充分でしょう!さあ、こちらへ」
「お前耳大丈夫?僕のきらりは一言もそんな事言ってないんだけど」
「糞餓鬼風情は黙っておれ。さあ姫様、こちらに」
「いやほんとさあ、私一言もそんなこと言ってないんだけど。耳大丈夫?」
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ハク(プロフ) - 無気力人間Aさん» Aさんはじめまして、コメントありがとうございます!そんなに褒めてくださって嬉しすぎます〜〜!!励みになります!がんばってお話進めて行きますのでこれからも夢主ちゃんの旅路を見守ってあげてください! (2019年11月19日 13時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します!小説に入り込みすぎて見つけてから今までぶっ通しで読んでしまいました、、ほんとに面白くて好きです!文と文も程よく間が空いていて読みやすいです!!とてつもなく続きが気になります、、更新頑張ってください! (2019年11月19日 3時) (レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あさん» あさんはじめまして!コメントありがとうございます〜〜!!とても嬉しすぎる言葉です、、!最近忙しくて更新難しいんですけどこの後もお話続きますので良ければご贔屓お願いいたします! (2019年11月1日 23時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
あ - すごく面白かったです(^^)、全部好きでシリーズの初めから一気読みしてしまいました…、これからも更新楽しみにしてます (2019年11月1日 18時) (レス) id: 87b58a18e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - Nonさん» のんさんありがとうございます〜!!めちゃめちゃ励みになります!マイペース更新になってしまうんですけどどうかご贔屓ください( ; ; ) (2019年10月5日 20時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2019年7月29日 0時