111 ページ19
「あの子いつもそうなんだよねえ、」
無一郎に関しては、あの日から、私を支柱として生きるということをしているといっても過言ではない。
彼の一番恐れていることはその ”支柱” からの拒絶だ。
拠り所がなくなれば、不安定な存在がさらに揺らぐ。
霞んでいる世界と、自分という個人との境界がわからなくなる。
それを知っている上でこういう振る舞いをする私は悪い人かな。
「え!?いつも!?」
炭治郎は炭治郎で心配と動揺が混在して反応が大変。
「まあちょっと盛ったけど、そんなもん。あっちは私に任せて。炭治郎には1つお仕事を頼みたい」
「、、?わかりました?」
「耳貸してくれる?」
大人しく貸してくれる。
あの人にバレないようにこっそりと。
「あの木の後ろに鋼鐡塚さんがいる。捕まえるのは至難の業だから、方法は炭治郎に任せる。バレないようにこれを彼に」
その言葉と共に渡したのは小さな文。
“月が空の真ん中に来る頃、岩場で”
とだけ書いてある。
来るも来ないも彼次第。
中途半端に優しいから7割方来てくれると読んでいるけど。
「、了解です」
よし、そっちは大丈夫だ。最悪鴉に落として貰えば良い。
お次は目の前の無一郎。
小鉄くんなんて何が起きてるかいまだに理解できないで動けないでいるからね。
過呼吸。息を吸うばかりで吐けていない状態。
動脈中の酸素分圧ばかりあがって、炭酸ガス分圧が低下している。
「時透無一郎くん、」
力を込め、しゃがみこんでいる彼の両頬を包み込み、顔を上げさせる。
優しい月色に包まれる。
彼の呼吸は次第に安定していく。
「落ち着いた?」
こくりとうなずいた。
表情は不安と苦しみと困惑、瞳が揺らいでいる。
私の前では永遠に10歳の無一郎のままだ。
「よかった。私ね、無一郎のことが嫌いだからあんな事言ったわけじゃないんだよ。なんだろうね、強いて言うなら思い出して欲しかったの」
善行も悪業も、巡り巡って自分に返ってくるから。
頰を撫でながらそう言い聞かせていると、いきなり無一郎が抱きついてきた。
その勢いで私は尻餅をつく形になる。
「ちょ、無一郎?」
「、、、、また独りぼっち、かと思った、」
「なんでよ?無一郎にはみんながいるじゃんか」
「、、、きらりがいなきゃ意味がない、意味が、ないんだよ、、」
ーーーーーーーーー
アニメやばくないですか!?
天元さん美声すぎるし冨岡の義勇さんはとても遠くてハブられてた。
伊黒さん、、、さねみさん、、、煉獄さん、、、
蜜璃ちゃん可愛いな、、、
もうみなさんと語りたいですわ、、、
337人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハク(プロフ) - 無気力人間Aさん» Aさんはじめまして、コメントありがとうございます!そんなに褒めてくださって嬉しすぎます〜〜!!励みになります!がんばってお話進めて行きますのでこれからも夢主ちゃんの旅路を見守ってあげてください! (2019年11月19日 13時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します!小説に入り込みすぎて見つけてから今までぶっ通しで読んでしまいました、、ほんとに面白くて好きです!文と文も程よく間が空いていて読みやすいです!!とてつもなく続きが気になります、、更新頑張ってください! (2019年11月19日 3時) (レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あさん» あさんはじめまして!コメントありがとうございます〜〜!!とても嬉しすぎる言葉です、、!最近忙しくて更新難しいんですけどこの後もお話続きますので良ければご贔屓お願いいたします! (2019年11月1日 23時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
あ - すごく面白かったです(^^)、全部好きでシリーズの初めから一気読みしてしまいました…、これからも更新楽しみにしてます (2019年11月1日 18時) (レス) id: 87b58a18e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - Nonさん» のんさんありがとうございます〜!!めちゃめちゃ励みになります!マイペース更新になってしまうんですけどどうかご贔屓ください( ; ; ) (2019年10月5日 20時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハク | 作成日時:2019年7月29日 0時