私を嫌いになって……【銀魂】

兎のような目 ページ21

あ「いないねー｡それらしい奴なんて。」

沖「そうですねィ……。」


只今見廻り中。

例の

“宇宙海賊春雨第七師団副団長”

とやらを探している。


だが、それらしい人物は

どこにも見当たらない。


あ「ねぇ、そろそろ休まない？」


私達が捜索を初めてから

実に3時間は経過していた。


もう日が落ち始めている。


このころの日射しは弱い方だが、

即席の日傘では厳しいかもしれない。


あの後私は真選組の傘を借りて

見廻りに出掛けた。


沖「あ、ちょうど良いところに茶屋がありまさァ。」


私達はその茶屋で一休みすることにした。

私達はお茶を一杯ずつ頼み、

空いてる席に腰掛けた。

沖「何か手がかりになりそうなもん
あったかィ？」

私は首を軽く左右に振った。

あ「何もなかった。……だけど……

何も無さすぎないか？」

何が？と言う風に沖田が首を傾ける。

あ「だから、
だいたいいつも出るって場所をあんなに探したのに、
何もいないなんて。
副団長は無理でも
団員ぐらいは居てもおかしくない。」

明らかに真選組の情報が漏れているか、

宇宙に帰ったかしか考えられない。

考え込む私の視界にあるものが目に入った。

出前の長屋の屋根の上＿＿＿＿

人＿＿＿…？

＿＿＿いや…

あの番傘＿＿＿


男と思われる奴と目があった。


絶句＿＿＿＿まさにぴったりな言葉だ。


奴の瞳＿＿＿＿

見覚えがあった。

？「久しぶりだな。」


全く変わっていなかった。



・



・



・



その＿＿＿

まるで兎のように清んだ瞳は………。

春雨第七師団副団長→←彼女等の醜い心

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