私を嫌いになって……【銀魂】

嫉妬深い女中 ページ18

江戸では春雨の噂で持ちきりだったが

真選組内の女中の中では、

また別の話題で持ちきりだった。


女中1「またあの子副長と隊長と喋ってたわよ！」


女中2「色目ばかり使って……恥ずかしくないのかしら。」


女中3「聞けば夜兎族らしいわ。
だからあんなに肌が白いのよ。」


女中2「生まれついての色白ってこと!？
何それ!!不公平じゃない？
私達なんてどんなに頑張ったって
あんなに白くならないわよ!？」



女特有の『嫉妬』である。

どうやら新しく働きにきたAが気に入らないらしい。



女中1「本当っ！住む次元が違うって感じ。
私達なんてどんなに頑張っても
副長や隊長とは私語さえままならないのにねェ。」


女中4「しょうがないんじゃない？
世の中なんて所詮そんなものよ。

そこで動くか動かないかが生きざまの違いだけど。」


一人の女中が怪しく笑った。

何かいけない事でも思い付いた

子供のように。


それにつられて他の女中の頬もら緩む。


その女中の笑顔の意味が分かったように。


女中達の陰湿だった話声は

明るい作戦会議に変わった。


自分を陥れる作戦会議が

行われていることなんて


Aは知るよしもない。

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