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6月に入り、本格的に進路や就職活動をし始めていた

担任の先生も両親も毎日のようにどうするのかと聞いてきていて

学校にも家にもいたくなかった








































横「今日で何日目だ。」


「んー4日目とか?」


横「いい加減学校行け。」


「渉さんまで私にガミガミ言わないで。」


宮「でもさー。実際そろそろどうするか決めたほうがいいと思うんだけど。」





学校へ行きたくないから渉さんのカフェへ通い始めて4日目


そろそろ渉さんも宮田さんも許してくれなくなってきた


まあ担任の先生からも毎朝電話がかかってくるし


お父さんにも会いたくなくてすぐに部屋にこもるようになったし


限界が近づいている感じはしていた








「なんにもしたいことがないの!」


横「なんにもか!?」


「あったらとっくに決めてまーす」


宮「でも具体的な夢を見つけるってことも難しいよねー。」


「結局なんとなくで大学行ってお金使うのもどうかと思うし」


宮「Aの家族は大学に進学させたいんだっけ?」


「お兄ちゃんが大学に行ったから」


横「兄貴がいんの?」


「そーそー。」


宮「えー!会ってみたい!」


「でもなかなか帰ってこないからなー。」


宮「何勉強してるの?」


「法律とかそういう系」


横「ざっくりしてんな。笑」


「弁護士になりたいとかどうのこうので。」


宮「すごいじゃん!Aと全然違う!」


「そーなのよ。」


横「宮田、失礼だぞ。」


「お父さんが厳しい人でねー。」


横「警察官だっけ?」


宮「そうなの!?」


横「こいつの家結構金持ちなのよ。」


「そういうこと言わない。」


宮「だったらどこでも進学できるじゃんかよー!」


「やりたいことがないから困ってんじゃんかー!」


横「だったら今は真面目に学校行けー!!!」





お客さんがいないからこんな会話できるけど


こんな時間に制服着た女子高校生がいたら不思議に思うだろうな







宮「ほら趣味を仕事にするっていう人もいるじゃん。」


「趣味がない。」


宮「好きなことだったらなんでもいいのよ」


「寝ること?」


宮「それは仕事にならないでしょ!」


「だって働いたら人間関係が付きまとうじゃんか。」


宮「それは経験して乗り越えていくものなのよ!」


「いーやー!」





未来の話なんて大っ嫌いだ






























横「太輔のとこ行ってくれば?」

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あらしごと(プロフ) - 更新初期から見てます!灰になる前に大好きなのでこの世界観が素敵で読むのがとても楽しいです!この後の展開が気になります。楽しみにしてます! (2021年7月8日 21時) (レス) id: 82951e9e3a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - はじめまして!何気なく読み始めたら凄く続きが気になって面白くて一気に読み進めていました!!続き楽しみにしています♪ (2021年6月26日 20時) (レス) id: 7c3a6df9c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみっこ | 作成日時:2021年6月6日 0時

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