【名探偵コナン】降谷零に寵愛された理由

土下座 ページ7

この状態、かなりまずくない？
傍にいる使用人達は今にも襲い掛かる勢いで睨んでいる。



「どうぞ、お楽になさってくださいな」

私は立ったままの彼等に告げる。

「このようなお姿であることをお許しください」

目覚めたばかりなのでラフな格好だった。


「お嬢様…」

「ありがとうフィリーネ」

フィリーネが支えてながらソファーに座らせてくれた。


「この度はなんとお詫びしたらよいか…」

震えながら上司らしき人が謝罪をするも。

「謝っていただく必要はありませんわ。私が気づかないで現場に立ち寄ったせいです。むしろ機動隊の方は私の命の恩人です」

「でっ…でも！」

「萩原！！」

声をあげようとした萩原さんを上司の人が止める。


「怪我を…」

「これは関係ありませんわ。ですからどうか頭を上げてくださいませんか」


できるだけ穏やかに言う。
よく考えれば今回の事件で怪我が追加されたおかけで私は三か月間の猶予期間ができたわけだ。

万一の時はこの三ヶ月で資金を調達できるわけだ。
利用する様で申し訳ないけど、手札が増えたと思えば願ったりかなったり。

うん、悪役令嬢ポイ性悪だわ。


「皆さんご無事で何よりです」

「「‥‥‥‥」」


とりあえず私の計画は進んだ。


「申し遅れました。私は早乙女Aと申します」

「萩原、研二です」

「松田陣平だ…アンタ本当にお嬢様か…いでぇ！！」

松田さんの頭に拳骨が落ちる。


「馬鹿垂れ！」

「いてて…クソ上官」

厳格な上司は松田さんを怒鳴り散らす。
なるほど、この時期から不良刑事だったのか。

まるで危な●刑事みたいだ。


余談であるがこの後楽しくお茶を飲んでたわいない話をして帰って行きました。

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