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目が覚めると消毒の匂いがした。
「気が付いたか」
「あっ…あの」
「申し遅れた。私は警視庁捜査一課管理官に赴任した黒田兵衛だ」
「長野県警の課長でいらした方だ。実は以前から君に一目置いていたんだ。ちなみに君を推薦したのも黒田管理官だ」
知らなかった。
私を推薦してくださった方が…
「申し訳ありません!」
「無理をしなくていい。随分と無理をしたようだね。だが、君のおかげで人手不足の公安部は助かっている。実は内々に君の才能を生かし公安を辞めある特殊な部署で国の為に働いて欲しい」
「私が…ですか」
「ああ」
また辛い日々を耐えるのだろうか。
「左遷でしょうか?」
私は何処に飛ばされるのだろうかとも思ったが。
「新しい職場は宮内庁だ」
「は?」
「政府より君を宮内庁に迎え、国の重要秘密情報を守ってもらいたい。表向きは書陵部に所属するが一定の場所に留まる秘密部隊として働いて欲しい」
「そちらに関しては私がお話ししましょう」
誰もいないのに声が聞こえた。
「は?」
「お初にお目にかかります。私は政府の使いで参りましたこんのすけと申します」
「役人の最上と申します」
何故キツネが?
いや、それ以前にどういう状況なのだろうか。
「藤咲A様、貴女は様は審神者の適正があると判断されました。しかも霊力が通常よりも高いのです。ここまでの強い霊力は稀有です」
普通にしゃべっているが、黒田管理官と諏訪さんは目をそらしている。
「お二人共、現実逃避は一週間前にしたはずでしょう?いい加減現実と向き合ってください」
キツネに言われたらおしまいかもしれない。
「君は平気なのか」
「目の前で起きているので…それに実家関係もありますし」
母方の実家は古い神社をしている。
だからなのか、付喪神とか妖怪の類は知っているのだ。
「つきましては審神者のことをお伝えしたいのですが、お体を休めるのが先になります」
「え?」
「A様も薄々感じていたはずです。貴女は様の病を…霊力の強さ故に瘴気に当たりやすいお体となり、重い病にかかっては余命もいくばかりか」
「…私の病は白血病ですか」
「藤咲君、気づいていたのか」
なんとなくだけど、症状が似ているから解った。
「白血病に似た病ではありますが、貴女様は特殊な能力をお持ちです。政府側も貴女様を失うのは惜しいのです」
何が言いたいのだろうか。
白血病は早期発見以外では完治が難しいのだ。
待っているのは死だ。
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ゆい(プロフ) - お話しは面白いのですが誤字が多すぎてなかなか内容に入り込めないのが、とても残念です。また文字化けも酷い箇所がありますので一度、投稿前に見直してから投稿されると良いかと思います。 (2022年4月3日 20時) (レス) @page6 id: c5aa53d8c9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご飴(プロフ) - 恐らく初が名前変換に引っかかってますね…とても面白くていい話ですが、その誤字で引き戻されてしまいます。一度変換を見直してみてはどうでしょうか。 (2022年1月23日 8時) (レス) @page3 id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
夢女(プロフ) - とても面白いお話なのですが、所々の誤字が気になります…。もちろん誤字なんて誰もがすることではありますが、全てのお話にあると少し気になります。公開する前に、一度読んで確認してほしいです。これからも頑張ってください。 (2021年12月30日 0時) (レス) @page6 id: abe42a97bb (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - 初めまして刀剣乱舞大好きでコナンとのコラボと言う事もあり読ませて頂いております。続きから読んでいるのですが13話目に2箇所誤字があるのと15話目が抜けてしまっております^^;13話に関しては愛称の名が入ってしまっていますので確認してみて下さいね。 (2021年12月19日 16時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 更新ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。 (2021年12月13日 22時) (レス) @page20 id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししゃも | 作成日時:2021年10月2日 22時