インセスト ／ zm ページ11
｢じゃあ、今週も行ってくるわね。｣
毎週金曜日、午後六時。両親は足腰の弱くなった祖父母を手助けする為、土日の二日間家を空ける。家に残されるのは俺と妹の二人だけ。母の｢行ってくる｣という言葉が、俺が罪を犯す合図。
｢……、ゾム、兄さん。｣
今年高校二年生になった妹、Aが小さく俺の名を呼ぶ。ガチャリ、玄関の鍵を閉めてゆっくりと振り返る。不安げで、それでいてどこか期待を含んだ表情が目に入り、徐々に口角が吊り上がっていくのが分かる。彼女に近付き、優しく腰を抱き寄せる。
｢それじゃ、寝室行こか。｣
薄暗い部屋の中。二人の荒くなった息遣いと、何度も繰り返される深い口付けの音が室内に響き渡る。彼女の唇に噛み付くように口付けし、無理矢理舌を口内に侵入させると自身の唾液を舌伝いに送り込む。Aは驚いたような表情を見せるも、こくり、と小さく喉を鳴らして飲み込んでいく。
ゆっくりと顔を離すと、二人の唇を繋ぐ銀の糸が目に入る。それをうっとりとした表情で見つめては、彼女は小さく口を開く。これは褒めて欲しいという合図。全て飲み切った事を示すように、彼女は赤い舌先を此方に見せ付ける。
｢…ええこやな。えらいで、A。｣
｢ん…、ふふ、ほんと？なら、ごほーび、頂戴。ぞむ兄さん、｣
気が付けば彼女の瞳は蕩けきり、我慢できないとでも言いたげな表情で自ら衣服を脱いでいく。顕になった白く柔らかな肌にごくり、生唾を飲み込む。Aは優しく俺の後頭部に手を回すと、そのまま抱きしめるように自身の胸元へと誘導する。ふかふかの、心地良い感触と甘い匂い。徐々に頭がクラついて、理性を保つのに必死だった。
それなのに、この妹は。
｢ね、にいさん。今日はめいっぱい、乱暴にして。私が兄さんのものだって、いっぱい教えて、？｣
ぷつり、理性の切れる音。強く寝具に押し倒すと、くすくすと楽しげに微笑むAの姿。今回こそは優しくしてやろうと思っとったんに。ほんま、コイツは。
｢頭バカになるくらい気持ちようしたるわ。覚悟せえ、A。｣
｢うん♡｣と嬉しげに頷く妹の瞳は、漫画であればハートが浮かんでいたであろう。早く早く、と俺を求める妹に愛おしさと、申し訳なさと。色々な感情を抱えながらAを抱きしめる。
何に否定されようと、俺はAを愛しているのだから。
─
インセスト：近_親_相_姦_愛好。一部の国を除き、殆どの国では性に関する社会的、道徳的禁忌と捉えられている。
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平凡な人(プロフ) - うん。凄い。性癖にドストライクで刺さりました!更新楽しみにしています！ (2022年2月3日 20時) (
レス) @page9 id: 244f5e227a (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - めちゃくちゃ好みです！！毎回更新楽しみにしてます♡ (2022年1月26日 10時) (レス) @page22 id: 765b91b6bf (このIDを非表示/違反報告)
りんごうまい - ところどころ性癖に刺さった (2021年10月21日 23時) (レス) @page20 id: ef60100ca2 (このIDを非表示/違反報告)
たらい(プロフ) - ど趣味でえぐいっすふファンになりやした (2021年8月1日 0時) (レス) id: 0b993ff198 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 好きです!! (2021年6月13日 14時) (レス) id: f606088b79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悲哀 | 作成日時：2021年5月28日 19時
