シルクの彼女は絹みたい -学生Ver.-【Fischer's】

seventy seven ページ32

シルクside

なんでAがそんな思いしなきゃならないのか
全然わかんねーし

ｼﾙｸ「不倫とか…浮気とか…しちゃダメだし、する人が悪いんだから。された方に問題があるとかそっちが悪いとか…そんなこと思うな。ましてやAが悪いとか考えてたらぶっ飛ばす」

竹「…絹張に同意なんてぜってーしたくないけど、でも仕方ねぇや。パラは悪くないから。自分の所為とか、そんなわけないから。パラが悪いとこなんてひとつもねぇから」

ンダホなんてだばだばと涙を流して
顔をぐちゃぐちゃにしてる

貴「でも…父親が不倫したのだって母親が原因だし…そうとしか考えられないよ…」

Aの思考がこうなってしまったのだって
親の所為だ

自分で結ばれることを選んで結婚したわけだし
自分で産むことを選んで産んだ子供だ

頭が良くても悪くても
顔が良くても悪くても

Aみたいに喘息でも
それよりもっと大きな病気を持っていても

支えてあげるべきじゃないのかよ
ｼﾙｸ「確かにAの親の場合はそうかもしれないけど、でも普通はそうじゃないから」

竹「そうだぞ！もし絹張が浮気しててもパラの所為じゃねぇよ。殴ってやれ」
そう言えばやっと顔が綻んで

貴「シルクはそんな事しないよ〜」
ｼﾙｸ「えっ」

思いもしなかったことを言った
貴「自分に自信なんて一欠片もないけど、シルクはそんな事しないってわかるよ〜？」

するつもりなんてない
でもAにそう思って貰えてたことが嬉しかった

ｼﾙｸ「…おう！ぜってーしない！約束する！」
竹「言ったな！パラのこと泣かせたらグーパンで世界一周旅行させるからww」

ﾝﾀﾞﾎ「良かったじゃん！ww」
まだ鼻声のままのダホが楽しそうに言った

ｼﾙｸ「何がいいんだよww全然わかんねぇよww」
貴「貴重な経験だよ〜？」

とぼけた顔で言うA
すっかり調子も戻ったようで良かった

竹「なんかゲームしようぜ！王様ゲームとか？」
ｼﾙｸ「竹野がそういうのを提案するとはwwてかポーカー弱いやつが何言ってんだよww」

ンダホも竹野もAもメンバーも全員含めて
一生仲良くできる気がした

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