研究ファイル１２０ ページ49
ある程度、容体が回復し記録を確認し終えた頃だった
イタリアへの帰還の準備の連絡と共に息子…ザンザスから直接、要望があった
自身への処分を重くしてもいいから…Aちゃんの処分について考えてほしいと
記録を見て、思うところはあった…プライドはある、それに足る実力も
ただ、心が未熟さが…歪曲した思考が問題だった
「あぁ、ザンザスも皆集まってしまったね
でも、丁度いいかもしれないね」
『……どう、して？』
「私は、ザンザスに聞いた今までの経緯と今回の記録を見て…君にこれほどの罪を作らせたのは
狭すぎた環境も一因だと思ったんだ」
『…？、はい』
きっと、向こうでは首を傾げながら話を聞いているのだろう
遠くから小さな声が聞こえる…周りの仲間がハッとする中、何も気づけないままの彼女が
ほとんどあったことがないはずにも関わらず、思い浮かんだ
「実際問題、いつか…空席の綱吉君の晦冥の守護者の席を埋めるために
君に就いてほしいこともある
その意味の保護観察でもあるけれど…大事なのは…学んでほしいんだ」
『…まな、ぶ…？』
「きっと、綱吉君達と関われば…あの日、ザンザスが君を止めた理由がわかるはずだよ」
わかる…反復する、小さな声で
それで、意思が決まったのか…先程のぼんやりした声ではない
少しだけはっきりした声が聞こえてきた
『…九代目』
「何だい、Aちゃん」
『…数々、の…無礼…裏切り…行為、心、より…謝罪…申し、上げます
同時に、貴方様の…温情…有難く、思います…それか』
「あぁーっ、重い…それも駄目だよ」
『…？』
「処分は処分だけれど、重く考えないで欲しい
君は戦闘においては一流なんだ
ちょっと、頑張れば心も成長できる
大切なことが見えてくるはずだよ…と言うわけだ
詳細はリボーン君に伝えているから聞くんだよ、あとは…
距離を縮めることは交友を広げる意味でも心を豊かにする意味でも有用だ
取り敢えず、まずはその第一歩だよ
私をおじいちゃんとお呼びなさい、Aちゃん」
『…交友、心……はい、わかり、ました…おじい、ちゃん』
鼓膜が割れるのではないかと言うほどの大きな音が
向こうから聞こえた
暫く、間が空いて小さな笑い声が聞こえた
きっと、無意識だろう…どうして、笑っているのか…それはまだわからないだろう
その意味が分かる時…自分も、自分の周りも誰も彼も…大事だと分かるだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雹翠緋耀(プロフ) - ！さん» お待ち頂き誠にありがとうございます…！その一言だけで非常に嬉しいです…！今後もお手隙の際で構いませんのでお読み頂けますと嬉しく思います！ (2018年2月3日 5時) (
レス) id: 2f0e9540b0 (このIDを非表示/違反報告)
！ - 更新嬉しい！！待ってました！！！！ (2018年2月2日 16時) (レス) id: c292aa6505 (このIDを非表示/違反報告)
雹翠緋耀(プロフ) - konohaさん» お、お久しぶりです…！こんな年単位で放置していた作品にまだ以前からお声掛け頂いていた方がいらっしゃって…申し訳なさと嬉しさで…うぐぅ…ご希望も…！また、ありがとうございます！更新までお声がなければ唸りながらあみだするところだったので嬉しいです…！ (2018年1月29日 23時) (レス) id: 2f0e9540b0 (このIDを非表示/違反報告)
雹翠緋耀(プロフ) - 天ノ弱な月猫さん» こんばんは、コメント頂き誠にありがとうございます！お気に召したようで…何よりです。怠慢の前科持ちなのでこんなこと言うのもなんですが…更新頑張らせて頂きます。気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2018年1月29日 23時) (レス) id: 2f0e9540b0 (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - お久しぶりです。最近たくさんお話を更新して下さるのでとても嬉しいです!晦冥の守護者の戦い楽しみにしてます…!そしてオリキャラが死んでくれますように(( (2018年1月29日 18時) (レス) id: 7a699f6d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雹翠緋耀 | 作成日時：2018年1月27日 15時
