研究ファイル１１２ ページ41
決戦の前、俺は自室にいた
そこに、思わぬ来客が来た
此処のところ、俺が呼ばない限り出てこなかったAだ
大量の紙を持ってやってきたAは俺の膝の上に座り
机の上に資料を置くとペラペラと捲り始めた
「おい…」
「しら、べ…たの……十代目、資格…意味」
膨大な資料の中の見落としそうな一文
俺がクーデターを考えた要因
その資料を取り出して、ソイツは目を伏せた
「で、テメェは何が言いたい？」
「……いえ、なかった…あの、日
ほか、の…候補、殺す…のに…知った、のに…
でも……今回、は…けじめ……スク兄は…いない、から」
コイツも馬鹿みたいに俺に忠義を尽くすのであろう
たとえ、今行っていることの全てが無駄でも
傷んだ心はその再確認ぐらいでしか補強できないのだろう
「さっさといえ」
「……守、る…から、ボスさん
それが、使命…だって、思って、る
貴方を、崇めるし…称える…スク兄の…分も
だから、もう…一回…誓う…今度は、スカウト、の時…みたいな
簡単な、言葉じゃ、ない
この、刃を…捧げる…貴方が、強く…ある、ために
貴方が、苦しむ…世界、が…ない、ように」
紙は散らされる
こんな無意味な文字の羅列は…この場に不要だ
「……あぁ、わかった
だったら俺はテメェのために…これ以上、何も失わせやしないと誓ってやる」
「何、それ…最高、の…施し」
どうせ、お互いが分かっている
そんなことは出来ないと…
それでも、戯言を続ける
それがコイツの安定剤であり、俺への無駄な暗示だから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雹翠緋耀(プロフ) - ！さん» お待ち頂き誠にありがとうございます…！その一言だけで非常に嬉しいです…！今後もお手隙の際で構いませんのでお読み頂けますと嬉しく思います！ (2018年2月3日 5時) (
レス) id: 2f0e9540b0 (このIDを非表示/違反報告)
！ - 更新嬉しい！！待ってました！！！！ (2018年2月2日 16時) (レス) id: c292aa6505 (このIDを非表示/違反報告)
雹翠緋耀(プロフ) - konohaさん» お、お久しぶりです…！こんな年単位で放置していた作品にまだ以前からお声掛け頂いていた方がいらっしゃって…申し訳なさと嬉しさで…うぐぅ…ご希望も…！また、ありがとうございます！更新までお声がなければ唸りながらあみだするところだったので嬉しいです…！ (2018年1月29日 23時) (レス) id: 2f0e9540b0 (このIDを非表示/違反報告)
雹翠緋耀(プロフ) - 天ノ弱な月猫さん» こんばんは、コメント頂き誠にありがとうございます！お気に召したようで…何よりです。怠慢の前科持ちなのでこんなこと言うのもなんですが…更新頑張らせて頂きます。気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2018年1月29日 23時) (レス) id: 2f0e9540b0 (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - お久しぶりです。最近たくさんお話を更新して下さるのでとても嬉しいです!晦冥の守護者の戦い楽しみにしてます…!そしてオリキャラが死んでくれますように(( (2018年1月29日 18時) (レス) id: 7a699f6d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雹翠緋耀 | 作成日時：2018年1月27日 15時
