研究ファイル７３ ページ45
校舎を出て校門へ
３階の割れた窓からは向こうの守護者とボスの姿が見えたが
此方に気づいている気配はなかった
足早に立ち去ろうとすると見覚えのある姿が目の前にあった
「まち、で…あった、ひと」
「雲雀だって言ったよね
ねえ、君もこれに関係あるの？もしかして、僕の相手かな？」
「あなた、は…なんの、リング…もってるの？」
問いかければ特にそれに興味がないのか
あろうことか、リングを私に投げつけてきた
そこには雲の彫刻がなされていた
「……わたし、は…これに、関係…ないよ
でも、あなた、の…あいて、は…わたしの、最高、傑作…」
「最高傑作？何それ」
「ごーら、もすか…わたし、が…つくった、の
かえす、あなた、が…試験運用…なら、いいな」
「僕で試すって言うんならそれ相応の対価を頂戴よ
……例えば、君を咬み殺す権利とかね」
「……もすか、を一撃で…倒せたら、あいて…して、あげる」
もう話は済んだと思い、立ち去ろうとすると次は手首を握られた
振り向けば、私の意見は聞く気がないのか
間髪入れず、聞いてきた
「君の相手は誰なの？」
「…あいて？わたし、の…あいて……か
いない、よ
わたし、は…しゅご、しゃ…ちがう、からね」
「……違う、君と同じような雰囲気はあの男から感じたけど
君とあの男じゃ、別次元だ
……君が主人であれが従者だ…嘘はバレるよ」
「……いっ、かい…で、ばれるんだ
…ボス、さんが…みつから、ない、ように…って、いってたのは、これか
……いいよ、ないしょ、なら…おし、えて…あげる」
そう答えると彼はそっと手を放してくれた
私は片手をそっと上げると白い、手が乗せられる…黒い炎を纏った骨
目を見開く彼を気にせず、私は続けた
「ファウストは、ネクロマンサー
死を司るは…晦冥…大空、褪せし時…奮われる、破滅
他を絶やし、死を、破滅をもたらす
だから、表に…でない、もの…時、じゃない」
「晦冥…」
「…やく、そく…まもって、ね」
今度は振り返ることなく歩く
あーぁ、無駄な時間…使っちゃったな
バレたら、ボスさんに怒られるから…内緒しないと
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刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月21日 2時) (
レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
牙神神聖創造物(ｶﾑｲｽﾀｰﾀﾞｽﾄ)(プロフ) - くおおお！最高すぎる！←←ｗｗ 更新楽しみにしてます！ (2016年7月29日 0時) (レス) id: 1c239d9131 (このIDを非表示/違反報告)
雹翠幾夜(プロフ) - にーにゃさん» 非常にありがたいお言葉ですが…もっと素晴らしい小説がごまんとありますよ…!!か、畏まりました…!!お飲みの間に更新…は難しいですが更新頑張らせていただきます。 (2016年3月17日 0時) (レス) id: a22fbc4b0a (このIDを非表示/違反報告)
雹翠幾夜(プロフ) - バニラシェイクさん» お返事遅くなり申し訳ありません…。行き詰まりのろのろですが…頑張らせていただきます (2016年3月17日 0時) (レス) id: a22fbc4b0a (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ(プロフ) - 設定が豊富なのにシンプルですごく好みです！オリジナルキャラクターも性格がはっきりしていてストーリーに違和感がないですね。これぞ理想の二次創作小説…！更新、レモネード飲みながら待機しています(´∀`*) (2016年3月16日 13時) (レス) id: 6a6eee7ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雹翠緋耀 | 作成日時：2016年1月29日 19時
