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有岡side
危険って書いてた割には何事もなく、気づいたら施設の中庭に着いた。
山田はふと立ち止まり俺達の方を振り返り
山「ここまで来たら部屋、帰れるよな？」
俺達4人の目をじっと見てくる。
その目はとても冷たくて、俺達に拒否権を与えさせない感じだった。
でもここで食い下がったら俺達が探し回った意味が無くなる！
頭では分かってるんだけど、言葉が上手く出てこない。
俺達の無言を肯定と捉えたのか山田は、
じゃあ気おつけてってだけ言ってもと来た道を戻ろうとした。
それじゃあ探し回った意味無いんだって。
そのまま行かせたらダメだ。
俺は動かない口を無理矢理開いて息を吸い込んだ。
有「やま.....知「涼介！！」」
俺が喋ろうとした時、知念の大きな声が中庭中に響き渡った。
俺も裕翔も圭人もびっくりして固まって、名前を呼ばれた本人は肩をビクッてしてその場に立ち止まった。
知「なんで、逃げんのさ」
山「........。」
知「何で逃げんのって聞いてるの！」
知念は涙目になりながら山田に話しかけてる
でも山田は黙ったまま立ち止まってた。
知「何で何にも言わないんだよっ！
離れ離れだったこの10年で僕達のこと嫌いになったの？」
そんな知念の言葉を聞いて山田は慌てて振り返った。
山「........っ違う！嫌いになんかなってない
なれるわけが無いっ！」
知「じゃあ何で逃げんの？」
山「っそれは........っ。」
また俯き出した山田。
さっきまでの冷たい視線じゃなくて、昔から見てた柔らかい視線に変わってた。
有「山田。俺達お前に言いたいことがあるんだ」
山「…っなに？」
少し顔を上げて、でも目線は合わさずに聞いてきた。
有「ここから逃げ出そう」
山「........！」
有「俺達はお前を助けに来たんだ」
山田は心底驚いた顔をしてたけどちょっとしたらさっきまでみたいに俯いて
山「むり........だよ。」
知「なんで？」
山「…それはっ。ここの警備が、厳重すぎるから」
有「どういう事？」
山「まずこの施設からでる出口が無い」
出口が無い........？
中「出口無いってどうゆう事？山ちゃん！」
今まで黙って俺達の話を聞いてた裕翔も声を荒らげて聞いた。
山「そのまんまの意味だよ裕翔君。
この施設は基本天明しか外に出れない、職員もみんな外には出れない。」
そんな、！
有「職員は何にも思ってないの？！」
山「そうだよ。あいつらは天明に心酔してるから、自分達自身のことなんか何とも思ってない」
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きんとき(プロフ) - 唯華さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月19日 11時) (
レス) id: b08fba051e (このIDを非表示/違反報告)
唯華 - ありがとうございますっ！どしどし送らせていただきますっ！更新も楽しみにしてますっ！頑張って下さいっ！ (2018年8月19日 8時) (レス) id: 6a7a6dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
きんとき(プロフ) - 唯華さん» はじめまして！と、虜になって頂けましたか！？嬉しいです！ありがとうございます(o´艸`)どしどし送って下さい！励みになりますので (2018年8月18日 23時) (レス) id: b08fba051e (このIDを非表示/違反報告)
唯華 - はじめまして！唯華です。伶菜に紹介されて1〜2まで読みました！伶菜と明日香が言ってたのも分かります！もう私この作品の虜ですね。私も更新される度コメントして良いですか？ (2018年8月18日 22時) (レス) id: 6a7a6dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
きんとき(プロフ) - そうなんですか！？すっごく嬉しいです！気に入って頂けたら幸いです( ´ ▽ ` ) (2018年8月18日 21時) (レス) id: b08fba051e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんとき | 作成日時：2018年7月1日 23時
