俺とみんなと素敵な出会いと

13話 ページ15

涼介side



雄｢よし！涼介行くか？｣





｢あれ？雄也今日遅いの？｣






俺が学校の支度をしていても、一向に家を出る気配無いなとは思ってたけど






雄｢おう！今日はちょっとだけ遅いんだ、だから途中まで一緒に行くぞ？｣






｢ふふっ、うん。分かった、ちょっと待ってて｣





残りの支度もちゃちゃっと済ませて、家を出た





雄｢ふーー！最近ちょっと暑くなってきたよなぁ
もうちょいで夏か！？｣





｢いや、さすがにまだ早いでしょ。6月だよ？｣






こうやって雄也と何気ない会話をしながら歩くのは昔を思い出して、ちょっと懐かしい






雄也が中1で俺が小1の時も、こうして並んで通学したなぁ





雄｢……懐かしいな｣




｢…え？｣






雄｢ちっちゃい頃は一緒に学校行ってたもんなーって｣






｢…それ、俺も今思ってた｣






雄｢お！まじ？以心伝心か？ははっ｣






もっと話してたかったけど、どうやら別れ道に着いた見たいだ






雄｢っし、じゃあな！また夕方、今日はそこまで遅くならないと思う！｣






｢…うん、分かった。気おつけてね？｣







去りながら手を振る姿はマジでカッコイイ





｢あー、俺も雄也みたいな大人になりたい｣







ダ｢でも、雄也案外ビビりだぞ？それにおネエ気入ってるし｣






｢本人が居ない前で言わないの！今頃くしゃみしてるよきっと｣



歩いてたら他の生徒達もボチボチ見えてきた





あ、前の女の子ハンカチ落とした








気付いてなさそう…







｢…気付いた俺が拾うべきだよな……｣







あまり女の子と話す事は得意では無い、極力避けてる






でも、落としてるの見ちゃったからな





ダ｢…そんなのほっとけばいいじゃん｣




｢見つけたからにはそうも行かないよ｣





俺は落ちてるハンカチを拾い、女の子の肩をトンと叩いた





途中でダイちゃんが｢ふーん、人間って面倒臭いのな｣なんて言ってたけど







｢…あの、｣






女｢はい…って、や、山田君！！｣






｢え？｣





そんな驚くかな






するとその子は顔を赤らめ始めた、





…具合悪いのかな。





それだったら、長く引き止めたらダメだね






｢これ、落としてたよ？すぐ拾ったからそんな汚れて無いとは思う｣



女の子は少し震える声で｢ありがとうございます｣




って言ってた、けど




｢……体調悪かったのかな？｣







ダ｢…恐ろしいくらいの無自覚天然だな、お前｣

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