俺とみんなと素敵な出会いと

12話 ページ14

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ちっちゃい頃から時々何かの気配を感じる事が出来た





それが何なのか分かったのは中学生の時





でも、はっきりと目で見える訳じゃなくて寒気が襲ったり、頭が痛くなったり





僕の体調が悪くなると、その『何か』が居るって分かる





だから僕は、あまり学校に行けてない






身体を心配した僕の母さんは都会では無い、静かな田舎の方へ引っ越そうと提案した







田舎の方が、そういうのって多い気がするけど





でも、折角の母さんの気遣いを否定したくなかった





そして、やって来た街





森や林、田んぼや畑




緑が多くて、なおかつスーパーやコンビニもあるド田舎とは言いきれない場所





あのお店なんて読むんだろう、げんきゅうや？






古くから続いてそうな老舗感が漂う






そこから、僕と同じくらいの制服を着た高校生かな？が出て来た





そして、その子の周りをぴょこぴょこ跳ねながらついて行く犬





ん？あの子、犬と話してる？






遠くからだから、なんて話てるかは分からないけど





でも、目線を合わせて口が動いてる







犬と話せる、人







あの制服、僕がこれから通う学校と同じ制服だった







｢…もしかして、会えるかな｣






なぜか分からないけど、僕はひどくあの子と犬に惹かれたみたい

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