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青side
橙「お母さんは俺を捨てたんよな？
お母さんって呼んでええんかも分からんけどな」
長い沈黙のを破ったのは
自分を嘲笑うように言ったこの言葉
○「たしかに康二くんのご両親は
あなたのことを施設の前に捨てたって言える」
橙「ここ東京やで？ 縁も切られとるはずなのに
なんで俺がここにおるって分かったん」
○「康二くんのことを愛してたから」
橙「愛されてなんかなかったで」
○「愛し方を接し方を間違えてしまったの
自分たちではどうにもできなくて
他の誰かに幸せにして欲しくてって言われて…」
橙「っ、」
涙が流れて震える背中に手で触れる
○「でも自分たちが選んだ施設は
ダメな所なんだってその当時のニュースで
知った瞬間に、あなたの安否を知りたくて
必死になって康二くんを探し出した」
橙「じゃあ俺が東京のここにおった時に
親たちは来とったってこと？」
○「康二くんを見てしまったら
もう離れられない、でもまた傷つけてしまう
って思ったから私たちのところだけに来て
あの桜の花びらの入った箱を渡して
あなたが素敵な人たちと出会った時に
康二くんに渡して下さいって言われたの。
その後からはもう連絡先も何も分からない…」
両手で顔を埋め淡々と涙を流しつづけた
康二が今、何を思っているのか
苦しいのか悲しいのか嬉しいのか
感情なんて分からない、分かるわけがない
○「なぜ桜の花びらなのか分かる？」
橙「…… 分からん
俺を捨てた季節の花は嫌いなんや」
○「康二くんが施設に出される前日に
桜がたくさん咲く公園で遊んでたそうなの
その時に、本当に素敵で優しい笑顔で
お母さんに桜の花びらをあげんだって。
お母さん、大好きやで。って…」
橙「ぅっ、まま… ｸﾞｽｯ」
青「〜〜っ、康二」
○「その桜の花びらが特別で
枯れないようにずっとずっと綺麗に取ってたそうよ」
子どもが親を求める時のように
隣にいた俺胸にすがって
ママ。と言いながら声をあげて泣いた
時間を忘れるくらいに。
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つみき(プロフ) - まいまいさん» 私自身もこの9人の話を書かないとなると本当に寂しいです(T ^ T) 更新が滞ったこともある中、最後まで見守っていただきありがとうございました☺︎ (2021年10月21日 8時) (
レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - ひらめさん» ひらめさぁぁぁん！もうこれからも神に近づけるように頑張ります！ありがとうございます☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - みかんさん» 私自身優しくて暖かい話になればいいなと思っていたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです(T ^ T)最後まで読んでいただきありがとうございました☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - はるさん» 最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m これからもよろしくお願いします☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 完結お疲れさまでした。いつも楽しみに更新待ってました。終わってしまうのは寂しいですが最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございます。 (2021年10月21日 7時) (レス) @page50 id: f6f271f679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つみき
| 作成日時：2021年7月31日 19時
