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誰が根暗だ、その通りだよ ページ6

逃げ口を見つけたことに歓喜しつつPCに戻り、インのみのゲームを更にする。

「あー、解んない?ゲームだよ、ゲーム。・・・あと場の空気は読もうか」

呆れながら素早い手つきでゲームを閉じ、別のものをやりはじめる。

「えっと・・・沢田綱吉です。」

ツナ、改め沢田は言ってきた。

沢田、と言う姓は多いものの、一つ心当たりがあった。

隣の家の沢田奈々。

親がよく付き合っていた為、覚えている。

後は、夫さんの個性的なところもあるだろう。

「・・・獄寺隼人だ。」

次に渋々名乗り上げた獄寺。

見覚えは無いものの、彼を見た第一認証は不良で違いないと思える。

ただ、銀髪は地毛かもしれない。

現に俺だって赤みを帯びた銀なんだし、文句を言えはしない。

「山本武!よろしくな!」

黒髪の少年が言う。

黒髪、黒目と純粋な日本人・・・と共に天然っぽい。

爽やか天然、と言うのが一番残る、そんな人だろう。

「氷上初音」

最終的にフードを被ったまま名乗る初音。

薄暗な部屋に黒い服、黒いフード。

喪服で葬式にいくのか、はたまた怪しい宗教なのかと思われる格好だ。

勿論カルト信者なんてもんでも喪に伏している身でもない。

「その前に邪魔なそれを取れ。」

頼むわりには命令形で言ってくるリボーン。

「やだ。俺あんま顔整ってねぇし。人と目合わせんのキツいし」

「取れ」

「…はい。サーセン」
少しの攻防戦の後、銃で脅されめんどくさくなったし、フードをはずす。

深く儚い炎にが混じった銀の髪に、他者からみたら無気力の塊であろう翡翠色の瞳。

髪はボサボサだし、なんか肌陶器とかその辺白いし、なにより普通に眩しい。

「…改めて、氷上初音だ」

言い切ってから即座にフードを被り直す。

目なんて全くみれないし、普通に恥ずかしい。

テンションは大きく下がり、ゲームやってるとき見たいにふざけることができない。

なにか聞こえた気がしたが、あくまで気のせいなのだろう。

なにより自分を傷つけたくはないんだよ。

その後、四人と別れたが、隣の家から悲鳴が聞こえてきたのは聞かなかった事にする。

恐怖は二度来る→←薄暗い部屋の方が性に合う



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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時

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