検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:1,707 hit

薄暗い部屋の方が性に合う ページ5

「暗くねーか?」

「暗いな・・・。」

「え、暗くない!?」

家に帰ると同時に響いた三つの感想。

それはどれも一致して、暗いことだった。

それを一切合切無視して冷蔵庫から林檎を取り出す。

「生き返ったぁぁぁ。でもPC破損と外出は駄目だったか。」

常時している果物ナイフを取り出した。

林檎の皮を剥き、軽くトスして8等分に綺麗に分ける。

それから種を取り除き、爪楊枝を五つ刺して一つ食べながら二、三個追加で同じことした。

格好さえまともであれば普通の女が料理するかの様に普通・・・どころか寧ろ遊んでるからな、これ。

「随分慣れてんな。つーか俺にもくれ。」

「慣れたっつか格好つけたくなって身に付けたもんだぜ?」

リボーンが降りてテーブルの上で楊枝を刺した林檎をとる。

取ったのを確認すると残りの林檎を追加して素早く階段を登り、愛しき場所へと帰る。

「あ、あの・・・。」

ツナが躊躇いながら声を掛けてくる。

「・・・何?」

画面から全く目を逸らさずPCを弄りながら返す。

本来なら消滅の邪魔すんじゃねーよksと言ってやりたいところだがそこは客人。

我慢くらいは覚えてる。

「てめえ、十代目にその態度はなんだ!」

銀髪が威嚇してくるものの、意識は完全にPCに集中している為、軽く受け流している。

「知らないよ。大体十代目って何?俺はゲームとネット巡りだけだよ?」

冷静に、容赦を軽く交えてあげた発言。

証拠隠滅は既に終わり、ネトゲ巡りの旅とスレのROMくらいしかしていない。

「て、てんめぇ・・・」

「ご、獄寺くん、良いから良いから」

怒りで震える銀髪の少年・・・おそらく獄寺を慌てて宥めるツナ。

「あ、確定演出きた。それと、結局なんだい?」

スマホの方の画面をみて喜びながら聞く初音。

「ここって、俺の家の隣ですよね?」

なにか恐ろしいものに対して伺うようにして聞くツナ。

失礼極まりないものだ、鏡を見た気分になる。

「・・・名前は?」

PCを弄るのをやめ、軽く見ながらたずねる。

「なー、さっきから何してんだ?」

そこを空気を読まない黒髪の少年が聞いてくる。

もしや陽キャだな貴様。

誰が根暗だ、その通りだよ→←太陽の紫外線って滅ぶべきだよね



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。