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「無理して笑うなや。」
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いつもとは違う
少し低い声
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「辛い時、
笑ってたら自分の気持ち見失うで。」
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廉くんはそっと
私の頭の上に手をおく
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「...、よう頑張ったな。」
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それはきっと
優太くんの前で泣かなかったから
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廉くんの言葉に
また涙が出てくる
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こんなに優しい手で
私を一生懸命励ましてくれる廉くんが
一瞬だけ私の心に入ってきた気がした
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「....戻れるか？」
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3年生舞台発表も
終わったであろう時間帯
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そろそろ皆が教室に帰る
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『うん.....。』
「ゆっくりでいいからな。」
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重たい足で手を支えて立ち上がり
教室へと向かう
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『あのさ、この事優太くんには内緒にして欲しい。』
「....なんで？」
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廉くんは後ろを歩く私を見た
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『優太くんは優しいから白石さんとキスした、
なんて私に言わない。
だから私は知らないフリするから。』
「それでいいん？」
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私より苦しそうにする廉くんには
心臓が痛かったけど
多分これが1番平和にいく解決法だと思ったから
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うん、と言って私が頷くと
廉くんは私が持ってた自分のブレザーを羽織って
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「前に言ったやつ、訂正するわ。」
『ん？』
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私の目を見て無理して笑った
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「愚痴じゃなくても、話聞くから。」
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その言葉だけで私の心は
少し楽になったのがわかった
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この時、我慢しないで優太くんに言ってれば
自分の感情が爆発する時なんてこなかったのに
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この時から私は
自分の感情をコントロールできなくなった
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苺大福(プロフ) - uhaaさん» 閲覧ありがとうございます。2は以前書いていたものを訂正している最中ですので、すぐ続きを公開してから3はパスワードを無くして公開します。学生の身分なので更新が夜になることが多くなります。把握よろしくお願いします。 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
uhaa(プロフ) - いつも楽しみに見ています！パスワード教えてもらえますでしょうか？ (2020年2月20日 19時) (レス) id: 8d399c4708 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - がりこさん» 閲覧ありがとうございます。2でまだ出していないお話がありますのでそれが書き終えたら3も出します！更新遅くてすみません...。よろしくお願いします。 (2020年2月18日 23時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
がりこ(プロフ) - 続きが読みたいです、、。パスワード教えて欲しいです！！ (2020年2月18日 21時) (レス) id: e32e0ad290 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 昨日作品見つけて一気にここまで読んでしまいました、、、ドキドキが止まりません（ ｉ _ ｉ ）更新楽しみにしてます！！！！！！！ (2019年10月25日 2時) (レス) id: cbf3d7ca2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2019年10月19日 22時
