[続] 私の王子様 2 - Yuta.Kishi -

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教室に戻るとクラス皆がいて





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「実行委員いなかったから吃驚したよー。」





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なんて言うから


私は慌てて誤魔化す言葉を探す





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「悪いなぁ、途中でAしんどなってもうてさ。

準備とか忙しかったしその疲れやと思うけど。」





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まるで用意してたかのように


そう言う廉くんは


私に、な？ と言ってきたので


頷くしかなかった





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「Aさん大丈夫？」





『大丈夫！ありがとう。』





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心配してくれる皆の言葉を交わして


私は席に着く





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遠くから優太くんが


こっちを見てる気がしたけど


顔をあげる勇気なんて私にはなかった





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SHRが終わって


明日の模擬店の為に教室の装飾を終えたあと


今日はすぐに解散





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でも実行委員は何かとやる事が多くて


皆より少し残って作業をしていた





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作業をしている間は面倒くさいけど


何も考えなくて済むから楽だったのは事実





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でも作業が終わったら





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余計な事も考える訳で





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重たい足を動かしながら


心配してくれている廉くんと靴箱に向かう





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「A。」





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顔をあげると何故か


靴箱には壁にもたれかかってる優太くんがいた





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「帰ろ。」





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普段なら嬉しい言葉





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でも今は素直に喜べない自分がいて





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必死にそれを悟られないように


私は笑顔で返した





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『わざわざ待ってくれてありがとう！』





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苦しそうに私を見る廉くんに


気づかないフリをして





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