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「え？」
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平野くんが吃驚した顔でこっちを見たので
ふと我に返った
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私何言ってんの...
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『いや、なんでもないです！
行きましょ！』
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そう言って歩こうとすると
平野くんは私の手を握ってきた
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「こうしたかったけど断られると思って笑。」
『...別に断らない...です。』
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そっか、なんて言って歩き始める
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泳いでる魚を見る
私より背の高い平野くん横顔はとても綺麗で
繋れた右手に熱がこもっていく
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イルカショーが始まる5分前
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私達は会場に着いて
少し後ろの席に着座った
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「イルカ好きなの？」
『好きっていうか...
気持ちよさそうに泳いでるの見ていいなぁって。』
「泳げないの？」
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平野くんの意地悪そうな顔
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『泳げなくても生きていけるんでいいんですー。』
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なんてそっぽ向いて強がって言ったのは
平野くんの新たな一面が見れて
少し嬉しかった自分を隠すため
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「もうすぐ始まるね。」
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何故か私よりもわくわくしてる平野くんは
やっぱり年上感がなくて可愛くて
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でも座りながらも繋がれてる右手はゴツゴツしてる
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この時間が続けばいいのにな、
なんて思ったことは
平野くんには内緒
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苺大福(プロフ) - masumiさん» コメントありがとうございます！！続きも出来たら違う作品も描きたいですね...！頑張ります！ (2019年10月13日 23時) (
レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
masumi(プロフ) - また紫耀くんメインのお話し書いて欲しいです。どこまでもの続きも楽しみにしています。 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 04bb81641c (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - shokun82さん» あああ、誤字ってました！すみません！！！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
shokun82(プロフ) - syoではなくshoですが (2019年10月3日 23時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2019年9月28日 23時
