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昔話 ページ13

サン「っ!」


兄さんは初めて知ったような表情をした


初めて聞いたのだろう、だから、あんな


とても動揺したような表情なんだろう


ガス「その時思ったんだ、既に死んでしまった体にモンスターのソウルを入れたらどうなるんだろうと」


サン「それで、俺は…」


…兄さんも、俺に似ていたんだな…


ガス「私はとても嬉しかった、それに自分の子供が出来たように感じて、黒雪が来た時や、パピルスが出来た時だってそうだった、とても嬉しかった」


そして昔話が終わると、博士は少し別の所に向いていた体をこちらに向き直す


ガス「それは、今でも変わらないんだ」


博士は


今まで以上に嬉しそうに笑った


ガス「さようなら、私の大切な
最高傑作達(私の愛する子供達)よ」


サン、クロユキ「博士!」


ゆらりと揺れた博士の体は


身を任せるようにして、コアの中へと落ちて行く


手を伸ばして


出来るだけ近くにして


俺たちは能力を使おうとした


だけど


遅かった


その時はもう


博士は


コアの中へ


塵も残らず


消えていってしまった


それを見た時


まるで昔話の本を見ているように


周りの色は褪せて行った


古いような、暗いような


そんな色へと


本当は博士を、別の呼び方で呼びたかったんだ


でも恥ずかしくて言えなかった、兄さんだってそうだ


博士、だなんて、ずっと言ってたけど


本当はパパって、呼びたかった


でももう、その思いは叶わない


離れないで


行かないで


俺たちを置いて行かないで


クロユキ「やめて、置いて、行かないで」


サン「………っ」


クロユキ「お願いだから、ねぇ
パパ…」


弱い俺らを、置いて行かないでくれ…

お葬式→←コア



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れい(プロフ) - 私も応援してるよ! (2020年8月20日 14時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
ちい☆(プロフ) - 面白い!頑張ってね! (2020年8月14日 4時) (レス) id: 8b477417ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キンポウゲ | 作者ホームページ:しーらね←  
作成日時:2020年8月13日 0時

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