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「王族たるもの、普通ならここにいねェ。
魔力のコントロールができない故、シルヴァ家の奴らから追い出された…違うか？」
「…っ、黙りなさい…」
「(また馬鹿にされる…。あの時みたいに…
いやっ、やめて)」
「……やっぱりか…
アスタとマグナはあれだけじゃ気づかないだろうが、俺ァあれだけ見ればだいたいわかるんでェ」
「黙りなさいと言っているの！！！」
「(馬鹿にしないでっ…)」
またもや水魔法を作り出し、カイコクに向ける。
こりゃ、言葉ではどうも歯止めが効かねぇとカイコクは諦める。
行動で示すか…。
だかどうする？
この場で攻撃を避けようとせずに立っていてもコントロール不能な水の魔法は当たらない。
避けてもその後の会話に説得力がなく二の舞だ。
ならば選択肢は一つしかねェ。
ノエルは溜めてた魔法をカイコクに向かって放つ。
「(当たらないのは分かってる…。でもこれだけでいいのっ！本当にっ！お願いっ！！)」
ノエルの手元から5mくらい離れた瞬間、その水の塊は弾けた。
「……え？」
いや、
弾けた瞬間にその水の中からカイコクが頭から水を被ったような状態で真っ直ぐに突っ込んできた。
と理解した直後ーー
右手の手首がカイコクの濡れた左手に掴まれる。
ノエルの驚きに開いたガーネットの目に、カイコクのルビーの真剣な目が映り込む。
「なに勘違いしてやがる。
別に、お前さんが魔力をコントロール出来ないってことを馬鹿にしてるわけじゃねェ」
「な、なに。今更戯言を！！貴方の言いぶりからして馬鹿にしてるとしか思えないわ！
それに、私が« 馬鹿にされる »、なんていつ言ったのよ！適当なこと言わないで！」
「…てやんでィ。ちゃんと顔に書いてるぜ？
« 馬鹿にしないで »って」
「っ！！」
それにーーー
とカイコクはノエルの魔法に突っ込んだのでびしょ濡れ(水に浸るいい男)になった髪を少しかき上げながら告げる。
「誰にでも欠点って奴ァつきもんだ。それを
補っていくための『黒の暴牛』だ。『仲間』だ。
……お前さんが思っている以上に、この団は
優秀ってことを覚えときな」
「………」
ノエルは静かにカイコクの言葉を聞いた後、ゆっくりと通り過ぎて歩いていく。
その背中に向かって聞こえるように大きめな声で伝える。
「ノエル！お前さんは、
仲間や信頼の大切さを近いうちにいずれわかる」
そして呟くほどの声量で
「そんな予感がしたんでィ」
ノエルが見えなくなると、
「…結局濡れちまった」
『キュ』
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レイ - 箒が放棄になってますよう (7月20日 14時) (
レス) @page16 id: 27b30402b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - きのさん» はい!楽しみにしてます！でも無理しない程度にしてきださいね? (2018年7月19日 16時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - コメントありがとうございます。ナカゲノのカイコクさんかっこいいですよね。更新頑張ります！ (2018年7月18日 9時) (レス) id: aa1d5f41b1 (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - カイコクさん、カッコいい！面白いです!ナカゲノもブラクロも好きな私には堪りません。更新頑張ってください♪楽しみにしてます！ (2018年7月17日 2時) (レス) id: 9f5ed6db60 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグを外さないなら違反報告するまでだ。ルールを理解する気も守る気もないなら作品なんか作んな (2018年6月24日 13時) (レス) id: 3cfe8e2fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きの | 作成日時：2018年6月23日 2時
