第三話 ページ5
(さて、米花町の地理は路地裏も含めて頭に入っているけど・・・ん？)
正午を少し廻ったあたりに、小学生の集団とすれちがった
見たところ6,7歳位であろう男女が五人、普段ならそんな子供を気にかけたりしないのだが・・・
五人のうち二人が子供には思えなかったのだ、言い方は変だが、その二人から発せられる気配は子供の物とは思えなかった
「ふむ」
少し目で追ってみると『ポアロ』という喫茶店に入っていった
丁度昼食を食べようと思っていたところだし都合がいい
方向を変えてポアロという店に入店した
？「いらっしゃいませ」
愛想のよさそうな女性は梓さんというようで
私は窓際のテーブル席に座りおすすめらしいハムサンドと紅茶を注文した
本を読もうとも思ったが
『偶然』隣に座っていた小学生達が話しかけてきた
？「おね〜さん見ない人だね、引っ越してきたの？」
眼鏡をかけた少年、先程子供らしくない気配を感じた子だった
「ええ、そうですよところで君は先程『見ない人』と言いましたが、米花町の住人を把握でもしているのですか？」
冗談交じりにそういうと少年は呆れたような顔をした
？「違う〜あ、僕は江戸川コナン、お姉さんの名前は？」
「江戸川・・・コナン・・・？」
コナン「え？どうしたの？」
「いえ、知人に江戸川という姓の人物がいまして、私の名前でしたね？私の名前は有栖川有栖と言います」
私がそう答えると残りの小学生たちも各々自己紹介をしてきた
？「私は灰原哀よ」
？「私は吉田歩美！」
？「俺は小嶋元太だ」
？「僕は円谷光彦です！僕ら五人で「「「「少年探偵団/です！！」」」」
「少年探偵団？」
円谷「そうです！今までいろいろな事件を解決してきたんですよ！！」
小嶋「すげえだろ！」
「へぇ〜、それはすごいですね」
と運ばれてきたハムサンドと紅茶をいただきながら視線を送る
勿論コナン君と哀ちゃんにだ、この二人はどうにも怪しい、子供にしては冷静すぎる
それに、コナン君はどさくさに紛れて私の外套のポケットに盗聴器を入れていた
あからさますぎるのだ
コナン「それで、お姉さんはどうして米花町に来たの？」
わざとらしく聞き出そうとするコナン君の問いに対し少し考えてから
「仕事ですよ」
と答える、微かにだが彼の表情が強張ったのがわかった
いきなり疑われるのは面倒、どうしようかと考えていると
入口のドアが開き見覚えのある砂色の外套が目に映る
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レイ(プロフ) - りゃんくさん» コメントありがとうございます。最近ネタ切れで更新遅くなると思いますが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです。 (2019年4月27日 23時) (
レス) id: d55ab5779a (このIDを非表示/違反報告)
りゃんく - 有栖川有栖って小説家さんですよね？私も好きです！設定めっちゃかっこよくて、お話もとても面白かったです！ (2019年4月27日 23時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年2月2日 14時
