5話 ページ6
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これとかダボッとしてるからむしろ見えそう〜と、なんとも恥ずかしいことを言ってくる。
「それただの痴女じゃないですか?」
私がそう聞くと彼はいいのいいの、と着てみるように促した。
僕外出とくから、とわざわざ外に出ていく彼を見送って私は彼に言われた通りに着てみた。
…これ、ちょっとサイズ大きすぎてタンスの肥やしになってたやつなんだけどなぁ。
「どう?いい?」
そしてそう聞いてきた彼を部屋に通す。
「どうです?変じゃないですか?」
「あーーーー、うん、Aちゃんって着痩せするタイプなんだね」
「はい?」
良いか悪いか、そのどちらかだと思ってたのにそんなことを言われて、ちょっと、もう。
私が何なんですかとむくれると彼は笑いながら「良いってことだって〜」と言った。
ほんとかいな。
「ほんとほんと、あとはいつもより密着して話してみればなーくんもびっくりしちゃうから」
そう言って器用にウィンクをかましてくる。
「…ふーん、流石夜の街に通いつめた男は違いますねぇ」
私が少し意地悪するようにそう言うと彼は「最近行ってないもーん」とそっぽを向いた。
「君たちのことで手一杯なんだってー」
はぁ、夜の街なんて行ってる時間ないのー、と泣き真似をする彼が可愛くて思わず笑ってしまった。
「ふふふ、知ってますよー。
最近もなんだか朝早いなーだなんて思ってますもん」
朝起きて支度をしていると階段を降りていく音がしたりして、外を見るところんくんが出かけているのだ。
なんか頑張ってくれてるんだろうなーって思ってる。
「うん。僕達みんな頑張ってるから」
そんなころんくんが思い出したように、ふとこう聞いたんだ。
「そういえばさ、Aちゃん、他のメンバーのことはどう思ってたりするの?」
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Tugune*(プロフ) - 本編含めて4周してしまった…。しゅうくさんの作品大好きすぎます!!ホントに何度読み返してもまた読みたくなっちゃう。完結するまで応援してます!のんびりとしゅうくさんのペースで頑張ってくれると嬉しいです!!! (2022年2月15日 21時) (レス) id: 1520cb7750 (このIDを非表示/違反報告)
びえん - いやうますぎん?5日で読み終わったw (2020年11月30日 1時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
さばのみりんぼし - わぁぁ!!おかえりなさいいいい!!こんばんは!!生きてるかなー?(失礼)って思ってたんですけど更新されてて飛び跳ねましたwwこれからも応援しています!! (2020年9月7日 22時) (レス) id: 63b2895196 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - わああ、おかえりなさいー!改めて読んでたらしゅうくさんの作品大好きすぎる事に気が付きました、、(; ;)(?)受験生なの同じです、お互い勉強頑張りましょうー!これからも応援してます! (2020年9月5日 15時) (レス) id: 4fed831af4 (このIDを非表示/違反報告)
藍乃(プロフ) - こんばんはー!お久しぶりです!ちょうど今日!そういえばしゅうくさんの作品ってどうなったっけ…?って思ってた所だったんですよ!!これはもう運命では((殴 すみません調子乗りました笑 更新嬉しいです!楽しみにしてます〜!! (2020年9月4日 1時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年5月2日 15時