3話 ページ4
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「どーもー」
そんな中お兄ちゃんが我が家へと遊びに来てくれた。
莉犬さんは「えー、ジェルくんも来たの?」とちょっと眉をひそめた。
「なんでやー、いいやん」とかって言いながら我が家に入ってくる彼。
「狭くなるんじゃん」と不満をたらたらに莉犬さんはさっきの話の続きをした。
…いや、ちょっと恥ずかしい。
なんだろう、兄弟が居ないから私には分からないが、きっとこれは恋バナを身内に話すような恥ずかしさに似ていると思う。
うぅ、私は莉犬さんがお兄ちゃんに今までの事を説明してるのを顔を逸らしながら聞いていた。
「はー、なるほどなぁ。
そりゃあ、まぁ、そうやなぁ」
と、真剣な顔をしたお兄ちゃん。
「んーーーー、なーくんならしゃーないわなぁ。
よし、よし、そんならこうしよ?」
そして私たちはこんな計画を立てた。
ステップその1。
もりさんに私がアプローチする。
ステップその2。
その反応を見て私がどう見られてるかを判断する。
ステップその3。
告白大作戦。
…いや、しんどい。
ステップ2までは出来たとして最後はなんだそれ。
「おー、いいじゃんいいじゃん。
なんかこういうのいいね〜告白大作戦」
それなのに莉犬さんは楽しそうだ。
「A、大丈夫やって。
もしアプローチかけてダメそうやったらスッキリするやん」
今のままじゃ嫌やろ?
そういう彼に私は頷くしか無かった。
…俺もそうしてくれた方がスッキリする。
最後にそう言われたその意味を汲み取らせないようにだろうか、彼はわしゃわしゃと私の頭を撫でてくれた。
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Tugune*(プロフ) - 本編含めて4周してしまった…。しゅうくさんの作品大好きすぎます!!ホントに何度読み返してもまた読みたくなっちゃう。完結するまで応援してます!のんびりとしゅうくさんのペースで頑張ってくれると嬉しいです!!! (2022年2月15日 21時) (レス) id: 1520cb7750 (このIDを非表示/違反報告)
びえん - いやうますぎん?5日で読み終わったw (2020年11月30日 1時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
さばのみりんぼし - わぁぁ!!おかえりなさいいいい!!こんばんは!!生きてるかなー?(失礼)って思ってたんですけど更新されてて飛び跳ねましたwwこれからも応援しています!! (2020年9月7日 22時) (レス) id: 63b2895196 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - わああ、おかえりなさいー!改めて読んでたらしゅうくさんの作品大好きすぎる事に気が付きました、、(; ;)(?)受験生なの同じです、お互い勉強頑張りましょうー!これからも応援してます! (2020年9月5日 15時) (レス) id: 4fed831af4 (このIDを非表示/違反報告)
藍乃(プロフ) - こんばんはー!お久しぶりです!ちょうど今日!そういえばしゅうくさんの作品ってどうなったっけ…?って思ってた所だったんですよ!!これはもう運命では((殴 すみません調子乗りました笑 更新嬉しいです!楽しみにしてます〜!! (2020年9月4日 1時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年5月2日 15時