百七十六粒 ページ34
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「呼んだ?」
そしてそこにナイスタイミング。
ころんくんが戻ってきた。
「ん?Aちゃん今日オシャレじゃん」
…きゅん。
そして軽率にときめいてしまった。
推しに会うためにしたことが褒められて。
幸せすぎんかこれ。
私がそうやって感動の嵐に包まれている中、皆さんは何故か残念そうな顔になった。
「あー、ころちゃんかぁ」
「まー、そうだよなぁ」
「推しって強いなぁ」
なんだそれ、と言うころんくん。
「まぁ推しのために頑張る子自体可愛いからなぁ、仕方ないわなぁ」
「それなら君たちのリスナーさんだってそうじゃん」
ころんくんの反撃に皆さん一同はえー、と声を揃えた。
「実際にピフォーが分かるから余計に変わろうって気持ちが伝わるんじゃん」
そんな彼らを見て、ころんくんはふと黙ってから私の肩を掴んだ。
「ふーん?じゃあ言うよ?
いいでしょ?僕のリスナーまじ可愛いから?」
…きゅん。
なぜか遊ばれてる感が否めないが私はされるがままにしていた。
「ちーがーうーーー、Aちゃんは箱推しなんですー」
ぎゃーぎゃー騒いでる彼らが可愛くて。
そう、可愛くて。
みんなお弁当のことなんてすっかり忘れていたんだ。
「…そうえばさ、お昼どうなった?」
この一言までは。
「あ、やべ、今の騒ぎで持ってたの忘れて振り回してた…」
もう何やってんだよ〜と笑いながら受け取る彼ら。
そしてその後私も何故か一緒にご飯を食べた。
莉犬さんところんくんがちょっと多い…と言っていたのを少しずつ貰った。
まぁ、なかなかいいお味でした。
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莉犬猫 - ななもり。さんだけidでてます (2022年6月18日 20時) (レス) @page43 id: a2185c14b6 (このIDを非表示/違反報告)
めーたん - 王子様を選ぶ所で選べないキャラがいたのでそのストーリーをみたいです! (2022年1月22日 9時) (レス) @page43 id: 0f93307700 (このIDを非表示/違反報告)
ツッツ〜 - なーくんのしかlD出てきません… (2020年8月18日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - あと、何か最後の誰を選ぶ?みたいな所で紫の王子以外のID出ていませんでしっ… (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます! (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年4月19日 13時