私、"彼ら"の給仕担当になりました【すとぷり】

百七十五粒 ページ33

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「なんや莉犬、そのえらいジジくさい言い方は」








そう笑いながら近づいてきたお兄ちゃん、私の顔を見た瞬間硬直。









それを見て不審に思ったるぅとさんも私の顔を見て硬直。









…自意識過剰？


いやでもさすがにこう何回もあったらそう思ってしまう。









「まって？どうしたんそんなに可愛くして」








私が警戒していると、彼は急にへにゃあと顔をニコニコさせた。








「…しちゃだめだった？」








「ううん、めちゃくちゃ可愛いやん。
ほんま、びっくりした。
こんなに女っぽくなって…うぅ…」








途中から涙ぐんでる。


…うん、とりあえず何か感動するものがあったのだろう。
私はそっとしておいてあげた。









「A！本当に可愛いよ…！」









そうやってるぅとさんもそう言ってくれた。

でも照れられながら言われても、正直あなたの方が可愛くて女辞めたくなる。









「何みんな騒いでるの？」







そんな時に聞こえたもりさんの声。









「もりさん？」








私が皆さんの後ろから顔を出す。









すると彼はまた硬直した。




いや、みんな固まるの好きだな。









「え？Aちゃんどうしたの？」








可愛い…え、何これ可愛い…







と私の元に近づいてくる。






いや何これは私の方が言いたい。




みなさん褒めてくれるのは嬉しいけど褒めすぎな気がする。

なにせこれはお姉さんにやってもらったメイクであって自分ではしてないし。









「まって、でもそれ誰のためにやったの？」









そんな中ふと誰かがそう言った。









誰、って。









「まぁ、私もライブ参戦しますし…」








練習を。









そう言うと彼らは一瞬にして目を合わせて声を揃えてこう言った。









「ころん…」







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