百六十三粒 ページ21
.
「じゃあ、寝ますか」
何故か緊張した顔をした私たち3人。
あの後2部屋に別れてそれぞれがベットに向かった。
「ベッドはAちゃんが端がいいよね」
莉犬さんがそう言い自ら私と逆側のベッドに入った。
「くれぐれも気をつけて」
「ん?任せとき?」
「いやAちゃんに言ったんだけど」
2人で笑いながら小突き合う彼ら。
なんだろう、ちょっと珍しいな、この2人。
だなんて思いながら私もベッドに入った。
「じゃ、消すで?」
お兄ちゃんが最後に電気を消してくれた。
…規則正しい寝息が聞こえる。
疲れたんだろうなぁ、なんて。
私にも眠気が襲ってきた。
また明日、頑張ろう…
____
________
____________
…ん。
私が目覚めた時、まだ外は暗かった。
手元の時計は4時過ぎをさしている。
体に嫌な疲れを感じて私はぐっと伸びをした。
…いつもと違うベットで寝たからかな。
体の痛みを感じつつ、私はふと隣を見た。
お兄ちゃんが規則正しい寝息をたててまだ眠っていた。
そしてそのお隣。
…あれ?
莉犬さんの寝ているはずのその場所には、何故か誰もいなかったのだ。
少し心配になって周りを見た。
ドア下の方から光が漏れている。
…どうしたんだろう。
私はそっと扉を開けて外に出てみた。
広いとは言ってもそこそこな広さ。
私たちの寝室から、リビングルームまではほとんど距離がない。
「…あれ、Aちゃん?」
だからすぐに見つかってしまった。
いや、見つけることが出来た。
莉犬さんはリビングルームのソファで、スマホを片手にこちらを見ていた。
.
1439人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉犬猫 - ななもり。さんだけidでてます (2022年6月18日 20時) (レス) @page43 id: a2185c14b6 (このIDを非表示/違反報告)
めーたん - 王子様を選ぶ所で選べないキャラがいたのでそのストーリーをみたいです! (2022年1月22日 9時) (レス) @page43 id: 0f93307700 (このIDを非表示/違反報告)
ツッツ〜 - なーくんのしかlD出てきません… (2020年8月18日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - あと、何か最後の誰を選ぶ?みたいな所で紫の王子以外のID出ていませんでしっ… (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます! (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゅうく | 作成日時:2020年4月19日 13時