九十一粒 ページ4
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近付かない、そう思っていたのに。
合コン終盤、その時はやってきた。
「かっこいいとこ見てみたい！ふぅ！ふぅ！」
だなんてお酒のコールが飛び交うまでになっていた時間。
んー、初めて見るお酒の席でのコールを私はぼーっと見る。
あれからというもの彼のことで気が気ではなくなってしまい、男を捕まえるだなんてすっかり忘れてしまっていた。
そんな間も次々にお酒を回していく彼ら。
ぼーっとそれをまた見ていたが、次のお酒はなんと彼の方へと渡されたのだ。
そう、赤髪の赤井さん。
「え、あ…」
だがしかしなかなか飲もうとしない彼。
莉犬くんってお酒はべつに苦手ではなかったはず。
…もしかしたら本当に莉犬くんじゃないのかも。
だなんて思ったりもした。
そうだったら今の状況は可哀想なのかもしれない。
だから私は、周りをチラッと見てから彼に渡されたグラスを取った。
「…はーい！私が飲みます！
私のかっこいいとこ見てみてね！」
わーっと歓声が上がって、友達からはAやる〜だなんて言われる。
「えへへ、ありがと〜」
だなんて言いながらもやけに苦かったお酒に少しクラクラしていた。
柄にもなく人前でこんなことをしたからだろうか。
それともただ単純にこのお酒が強かったからだろうか。
どちらにせよそれからの記憶はあんまりなかった。
ただ、彼が驚いたような表情でとこちらを見ているのだけはわかって。
ふふっと少し笑ってみせた。
あー、ハメをはずしたけどたまには楽しいかもしれない。
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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか？？ (2021年12月6日 22時) (
レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…！！神ではないですよ！？でも頑張りますね！ありがとうございます！！ (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか？私毎回読ませていただいてます！もうねこの作品は神です！これからも応援するので頑張ってください！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です！！ご自分のペースで更新されてください！いつまでも待ってます！ (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます！(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅうく | 作成日時：2020年3月17日 23時
